こんにちは!プラムです。
皆さん、ライダーズカフェや、ドライバーズカフェと呼ばれるカフェをご存知ですか?
駐車場が併設されており、バイク好きや車好きが気軽に立ち寄れるカフェの総称なのですが、個性豊かなお店も多く、バイクや車が好きな方でも、聞いたことはあるけど、実際に行った事はない!
という方も多いのではないでしょうか?
確かにこうしたCafeの情報というのは、数店舗のお店を並列的に紹介されているものが多く、どんなお店なのかを知るに至るだけの情報量って、少ない場合が多いですよね。
このため、個性豊かなライダーズカフェについて、
“こんなお店があるよ!”
“このお店はこんな雰囲気だよ!”
といった情報をお伝えできたら良いなと思い、ライダーズCafe巡りをしてみる事にしました!
記念すべき?第1回目に訪問させていただいたのは、埼玉県三郷市の「Riders and Drivers cafe1414」というお店です。
伝えたい事が盛りだくさんなので、早速ご紹介に移りたいと思います!
お店の名前は何て読むの?

さて、お店の紹介をするにあたって、「Riders and Drivers cafe1414」というお店の名前、「ライダーズアンドドライバーズカフェ」までは読めるけど、最後の1414は、何て読んだら良いの?と、思う方もいますよね?
この点についてオーナーの横山さんに聞いてみたところ、
「イチヨンイチヨン」
でも
「イヨイヨ」
でも
好きな方で良いですよとの事でした。
こうしたファジーな対応って、堅苦しくなくて良いですよね。
実際、カフェの呼び方に関しても、単にcafe1414でも、1414cafeでも良いとの事。
今回のご紹介では、愛着を込めて、“1414cafe”という表現をさせていただく事にします。

お店の名前にある1414には、どんな意味があるの?
続けて気になる事を聞いてみました。
プラム(以下、「プ」)「ところで、この1414って、何の数字なんですか?」
横山さん(以下「横」)「私、車もバイクも好きなんですよ!」
横「今乗っている車が、アバルトというメーカーの595というタイプなんです。」
横「そして、“バイク”を数字で表すと819になりますよね?」
横「その二つを足し合わせると、1414になるんです!」
横「画数的にも、数字的にもとても良いものだったので、コレにしたんですよ。」
と、にこやかに教えてくれました。
そんな横山さんが1414cafeをオープンしたのは、2022年11月19日。
取材させていただいたのが2023年3月4日ですから、オープンしてから3か月半だったのですね。
それにしては、この地に馴染んだ店構えだなぁと思っていたら、実はこの1414cafe、“サジェスタイル”というバイク用品店の1階部分を改装したお店なのだそうです!

店内を見回した際に、本格的なバイク用品が陳列されていると感じたのは、そういった理由があったのですね。
以前はIT系のお仕事をされていたという横山さん、バイク仲間でもあったサジェスタイルのオーナーと話し合い、数年前からcafeをやってみたいと話していたのだそうですが、なかなか良い物件が見つからなかった事もあり、Web通販が主体となりつつあったサジェスタイルの店舗の1階部分を利用する事にしたとのことでした。

1414cafeの中にも、サジェスタイルで扱っている商品が陳列されており、“児島ジーンズ”や、日本ではあまり試着する事ができない“MUGEN RACE”というイタリアンブランドなどが、特約価格で販売されていたりしますので、そうした用品を目的で訪れるのも良いですよね。

お店のコンセプトは・・・色を出さない?

後で詳しく書きますが店内は落ち着いた雰囲気でありながら随所に拘りと、気遣いを感じられる作りとなっています。
そんなお店のコンセプトを聞いてみたところ、
横「まずはホスピタリティーの良さ、そして、お店の色を出さないという事です。」
とのお答えが・・・
プ「色?を、出さない・・・ですか?」
うーん、個性を出すなら、むしろ色を出して行くんじゃないのかな?
などと思い、思わず中途半端な疑問符をなげかけてしまいました^^;
そんな私の疑問符を汲み取ってくれた横山さん、こんな風に続けてくれました。
横「はい。例えば、アメリカンやロードレースなど、特定のジャンルに特化した“色”を出してしまうと、そこから逸れたお客さんというのは、立ち入り辛くなってしまうと思うんです。」
横「だから、特定のジャンルに特化した色を出さないという事です。」
つまり、お店の色に偏りを持たせない事自体が、お店のこだわりであり、“こうしたらお客さんがよりくつろげて、より快適に過ごせるかな?”といったホスピタリティーの一環なんですね!
そんな1414cafeさんでの一番若い常連さんは、16歳の高校生なんだとか!
現在普通二輪の免許を取得中で、現在は自転車に乗って来店するのだそう!
高校生がこういった個人経営のカフェに1人で来るのにも勇気がいると思いますが、それを受け入れて居心地の良い場所に昇華させているところに、1414cafeさんの懐の深さが伺えますね。

色を出さない事とこだわりが無いという事は違う
“お店の色を出さない”と聞くと、こだわりが無い・・・と勘違いしてしまいそうですが、そうではありません!
1414cafeは、店内の至るところに現役ライダーでもある横山さんのこだわりが詰まっています!
そんな店内で特にこだわったというのが、カウンターチェア!
3つの逆U字状フレームと、補強を兼ねた荷物入れにより、高い強度が伺えるベースフレームは、しっかりと荷重を支えてくれて座る際の安心感を演出します。
そして、適度なクッションが効いた座面と背もたれ、そんなクッションを覆う表皮は、バイクのシートにも多用されるタックロールをイメージした作りになっています。
カウンターには、マルーン、とダークグリーンといったどちらもレトロ調の深い味わいのある赤と緑の2色の表皮を纏った椅子が交互に並んでいます。

もちろん、横山さんのこだわりや気遣いはカウンターチェアだけではありません!
店内には、ヘルメットを置くためのラックや、ジャケットを掛けるためのハンガーの他、ヘルメットの消臭殺菌を行うための機械まで設置されていました。


お店の座席数は18席(カウンター6席、テーブル12席)で、入口側には大きな窓が設けられ、入口ドアもガラス張りとされていることから、どの席からでも、お店の前に停めた自分のバイクを眺める事ができる作りとなっています。

これも、“ライダーズカフェ”を作る際の横山さんのこだわりの1つだったのだそう。
ちなみに駐車場には、最大で30台位のバイクが停まったことがあるそうです。車も数台なら停めておけそうなので、車でいらしても安心ですね。
Cafeとしてのこだわり
サードプレイス、つまり、家(ファーストプレイス)でも職場(セカンドプレイス)でもないとびきり居心地のいい場所としてのCafeには何が必要か?と考えた場合、主には、雰囲気、店主や店員の人柄、そして味なのではないかと思うのです。
こと雰囲気に関しては、上に述べたように十分に伝わったと思いますので、オーナーである横山さんのお人柄と、お店の料理や飲み物の味について紹介していきたいと思います。
横山さんのお人柄は?

昔からバイクや車が好きだという横山さん、幅広い知識をお持ちであるばかりでなく、今年は、お客さんに勧められたSSTRにも参加するのだとおっしゃっていました。
趣味の世界では“ベテラン”になると、他人に対して自分の知識をひけらかしたり、自分の考えを押し付けようとしたりする方もいるのですが、横山さんは、話を聞き、そして教えてくれるといったスタンスを持ち合わせ、かつ、“知らない事は学びたい”という姿勢を持っている方なのだなと、短いお話の中でも感じる事ができました。
また、取材させていただいている最中にもお客さんが来店されていたのですが、初めてのお客さんが注文を迷っていると、お店のウリや、おススメ、こだわりのコーヒーの事などについて丁寧に案内されていました。
初めて来た時にこうした案内を受けたお客さんが常連になった場合には、お店が忙しくなった際に、“自分がないがしろにされている”などとは思わず、横山さんのこうした気遣いを見守れるイーブンな関係(ホスピタリティー)を持つのだろうなと感じました。
自己満足なサービスで終わらせないというホスピタリティーを持つからこそ、長い間続けられるcafeを目指せるのでしょうね。
飲み物や料理はどうなの?
cafeといったら、やはり気になるのはコーヒーですよね!
1414cafeでは、厳選した3か所の焙煎所と契約し、そこから豆を仕入れているというこだわりがあります。

しかもその焙煎所は、東京都(西多摩郡奥多摩町)、北海道(空知郡富良野町)、及び岐阜県(下呂市)と、広範囲にわたるといったもの。横山さんが旅に出た先々で数えきれないくらいの焙煎所やcafeに立ち寄り、美味しい豆を扱う焙煎所を探して絞り込んだのが、この3店なのだそう。
中でも奥多摩町の駅舎に焙煎所を構える“Gotta Coffee Okutama”では、1414Cafe専用のオリジナルブレンドを作ってもらっているというのだから、本当にこだわりを感じますよね。
実際私もコーヒーが好きで良く飲むのですが、一般的なドリップ式のコーヒーマシンで淹れたコーヒーって、“薄い”と感じる事が多いんですよね。
一方で、圧を掛けて入れるエスプレッソマシンで淹れるコーヒーは、豆の質によって、“酸味が強く出過ぎる”感じがするんです(あくまで個人的な感想)。
今回、1414cafeでいただいたオリジナルブレンド“1414ブレンド”は、しっかりとしたコーヒーの味を味わえる上に酸味が控えめで、後味がすごくスッキリしていて、“おいしい”と感じました。
一般的に、cafeでオリジナルブレンドというと、700円~800円、中には1000円以上というところもあるので、これが1杯500円というのは、すごくお得に感じました。
フレンチプレス式のコーヒー

挽いた豆に上からお湯を注ぎ、ろ紙などで濾す一般的なドリップによる抽出方法が透過法(とうかほう)と呼ばれるのに対し、フレンチプレス式(プレス式の1つ)は浸漬法(しんしほう・しんせきほう)と呼ばれ、容器内に入れたお湯に挽いた豆を入れて一定時間漬け込む事で抽出するといった方法で、1414cafeでは、この方法でコーヒーを抽出して提供しています。
この方法では、豆のオイル分なども味わう事ができる一方で、豆の味がそのまま出てしまうので、豆が悪いと渋みや雑味がダイレクトに出てしまうため、信頼できる豆を使っているお店じゃないとできないのだそう。
コーヒーをいただいた際に“濃さ”を感じたのは、こうしたコーヒーの抽出方法によるところもあったのですね。

お料理
コーヒーが美味しかったので熱く語ってしまいましたが、お料理も提供していただけます。
お料理に関しては、Cafe定番のナポリタン(800円)やトースト(400円)、ピザトースト(550円)などはもちろん、看板商品としての“ぼっかけうどん/やきそば”(800円)というものがあります。

“ぼっかけ”というのは、兵庫県神戸市の長田区という場所のソウルフードで、牛筋とこんにゃくを甘辛いタレで煮込んだ、食欲をそそる料理です。
1414cafeでは、このぼっかけをうどんや、焼きそばに絡めて提供しています。
今回私がいただいたのは、ぼっかけ焼きそばになるのですが、焼きそばの麺が一般的な物よりも太く、もちもちしたものになっていました。
この太くもちもちした麺が、ぼっかけの甘辛ダレに負けずに味や食感を引き立てるので、あとを引く味わいを演出してくれました。
しかしこのぼっかけ、日々進化しているそうで、この麺だけでも既に3種類目になるのだそうです。
一番最初は、普通の焼きそばの麺を使ってみたそうですが、ぼっかけの味にまけ、“ふにゃっとした感じ”になってしまったそうで、食べ応えと食感などのバランスを求めて辿り着いたのが、現在の麺になるそうです。

バイクの車種のような表現をすると“ぼっかけ焼きそばVre3”といった感じになるのでしょうか。
美味しさの印象が強かったので、思わず謎の表現をしてしまいました(汗)
1414cafeでもう1つ、大人気なのが週末限定のフレンチトースト(650円)です!
外に僅かなカリッと食感を残しつつ、中はしっとり焼き上げたフレンチトーストは、メープルシロップや生クリームと本当によく合います。

個人的には、このシナモンのかかった生クリームを絡めて食べるのがとても美味しかったです。
口の中でシナモンの香りが広がる事で、生クリームの味に深みが加えられたような感じになり、それがトーストに染み込んだ卵シロップ?と絶妙に絡み合いました!
ちなみにこのフレンチトースト、仕込みに1日以上かかるため、その場ですぐに提供することができず、”週末限定”となっているそうです。
最後に、メニューを見ていて気になったのが、“ふわプルたまご”と、“ミルク饅頭”です。
ちょっと名前とメニューの説明だけだと想像がつかないモノだったので、次回行った際には、是非注文してみたいと思いました。
まとめ
いかがでしたか?
1414cafeの魅力、少しはお伝えする事ができたでしょうか?
1414cafeは、東京外環自動車道の外観三郷西ICの出口近傍という立地と、土日祝日は夜8時まで営業という条件から、ツーリング帰りにも気軽に立ち寄れるとおもいますので、近くを通った際には、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
店名 :Riders and Drivers cafe1414
住所 :埼玉県三郷市泉3-1-1
話番号 :080-5682-0587
営業時間
月-金 :11:00~19:00(ラストオーダー:18:30)
土、日、祝:11:00~20:00(ラストオーダー:19:00)
定休日 :Instagramで月毎に提示されています。