MOTOZIPをご覧の皆さん、はじめまして。けんと申します!
今回は初心者におすすめな海外ツーリングの国を紹介します!
…と、ここまで読んだところで「なんだ…海外ツーは俺には無理だ…」とブラウザを閉じないでください!
この記事では、「会社員/学生が夏休みで行ける」「初めてでも安心」という国を紹介します。学生、会社員の皆さんでも行けますよ!
※私は会社員ですが、ここ5年間で5ヶ国5000kmを走っています。
そんな私が予算10万円台~30万円台でオススメな国を3つ紹介します!
本題に移る前に、一番大きな疑問、「バイクはどうするの?」という点に答えますね。
海外ツーリングの手段は3つ!
海外ツーリングをするためには、バイクを調達しないといけません。その手段は3つ考えられます。
- 自分のバイクを日本から輸送する
- 現地でバイクを買う
- 現地でバイクをレンタルする
結論から言うと、
短期のお休み、低予算で行く場合は【3.現地でバイクをレンタルする】しか手段がありません。
そのため、この記事では現地のレンタルバイクをする前提で、お話を進めます!
本筋から逸れるため1、2がダメな理由は書きませんが、気になる人はコメントでご質問下さい!
「たくさんお休みがあって、予算にも余裕があるよ!」っていう人は、さすライダーさんが自分のバイクをオーストラリアに持って行った記事が最高なので、ぜひ見てください!
初めての海外ツーリングはオーストラリアがおすすめな5つの理由!
いつかは、自分のバイクで海外を走りたいですね!
では、本題のおススメの国を紹介します!
親日スクーター天国、台湾!【予算10~20万円】
最初は隣国の台湾!東京からのフライト時間が3.5時間と圧倒的に短く、行きやすいことが魅力です!
- ツーリング可能時期:11月~4月
- オススメ時期:年末
- 予算:10~20万円
- 必要期間:4日~
航空券は2.5万円~なので旅程が短ければ10万円を切ることも可能です。
また、台湾人は旧正月を祝うため、新正月(1月1日)は元旦以外、ホテルも飲食店も営業しているので普通にツーリングできます!
治安は非常に良く、日本人が困っていると、なぜか日本語の話せる方が出てきて助けてくれることも…!笑
レンタルバイク屋さんは「機車出租 台北」で調べると見つかりますので、日本で予約して向かいましょう。
台湾は4日程度で北部を回るプラン、9日程度で台湾一周するプランの2つが有名なので、分けて記載します。
【プラン1】4日程度で台北周辺を回る
4日間あれば台湾北部をくまなく回れます!
これから紹介する街は、電車やバスだと待ち時間が長く行きづらい場所ですが、バイクなら自分の好きな時間に好きなだけ回れます!
千と千尋のような世界観で知られる九份(キュウフン)

バイクでは回れないので、近くにバイクを置いて徒歩で回ります。
台湾で温泉ツーリング!北投(ベイトウ)温泉

温泉は水着着用必須!温泉は撮影禁止でした。
切なる願いを込めて線路からランタンを飛ばせる十分(ジュウフン)

切なる願いは叶いませんでした…。
猫だらけの街、猴硐(ホウトン)

人懐っこすぎて膝の上を争奪した喧嘩が勃発!
注意が必要なのは、台北市街をバイクで回ると逆に不便ということ。
新宿や渋谷のような大都市なので、信号が多く常に混雑していて危ないです。
夜市などで美味しいお酒も飲めますので、電車と徒歩がオススメです!
【プラン2】9日程度で台湾を一周する!
私が行ったのはこちらです!
電車では行くことが難しい秘境にも行けますし、快走路が多いです!海外ツーリングの醍醐味が味わえますよ!
1周分のオススメスポットを全部書くと1記事終わってしまうので、本当にオススメ行ってほしい場所だけ紹介します!
台湾随一の秘境、太魯閣(タロコ)!

崖っぷちを数十キロ、絶景ルートが続きます!
台湾のリゾートで有名な湖、日月潭(リーユエタン)!

朝に行けば雲海が出ていることも!
やっぱ目指すべき!台湾最南端の石碑!

最南端の石碑!到着した時は感動します!緯度はなんと石垣島より南!
マングローブのトンネル、四草生態文化園区!

船に乗ってトンネルを抜けます!
また、場所ではないのですが台湾東側の道がとにかくストレートで本当に気持ち良いです。

地平線が見えることも!
夏に行く人は、玉山(旧ニイタカヤマ)に登るのもアリ!バイクで行ける最高標高は驚異の3,400m越えです!(日本の国道最高標高は2,172m)
頂上の3,952 mまで登山するのは事前の予約が必要なので、注意して下さいね。
※バイクで3,000mを駆け上がると高山病のリスクがあります!必ず休みながら登って下さい!
バイクのリゾート?!北部タイ!【予算10~20万円】
次は熱帯の王国タイです。常夏のイメージですが、北部は標高も高く時期を選べばツーリングに最適な気温です!
- ツーリング可能時期:11月~3月中旬
- オススメ時期:11月
- 予算:10~20万円
- 必要期間:5日~
航空券は4万円~なので旅程が短ければ10万円強に抑えられます。
11月にはランタンフェスタが開催され、ディズニー映画「ラプンツェル」の元になった圧巻の景色を見ることができますよ!
※その時期の航空券、宿は予約戦争なので覚悟しましょう…。
外国人のバイク旅行者が非常に多い地域のため、バイクはウェルカムムードです!
レンタルバイク屋さんは「chengmai rent motorcycle」で調べると見つかりますので、日本で予約して向かいましょう!
私のおススメは、北部タイの通称「メーホンソーンループ」を走ることです!
北部タイは、タイの中でも田舎的な扱いで、日本で言う北海道のように自然を楽しめる地域です。
中でもメーホンソーンループは、北タイからミャンマーの国境近くの山あいを走る600kmのツーリングコースで、合計1,864個のカーブ(!)を通るため、世界中からバイク乗りが集まっています。
峠好きの皆さんはもう跳ねて喜ぶレベルでずーーーーーっとカーブの連続です。

急勾配なので小排気量はツラい!
ルートに沿えばコンクリートだけで回れますし、ルートを逸れればオフロードがたくさんあります。

ADV150で本格オフロードは無謀でした…。
走り疲れたら、超オシャレなコーヒーショップが転々とあります。

絶景を見ながら地元で採れたコーヒー、お茶を飲めます。
そして美味しいタイ料理を毎食食べられます。

タイ名物のグリーンカレー!エスニック好きにはたまらない国です。
そして森の奥に行けば少数民族に会うこともできます。

首長族のおばあちゃん!
海外ツーリングで想像される危険と隣り合わせのアドベンチャーとは程遠い、バカンスのような休日が過ごせます。
日程が余ったら、メーホンソーンループ起点のチェンマイを回りましょう!
チェンマイは古都で、寺院や歴史的観光スポットもたくさんあるので歩いて楽しめますよ!
オフローダー憧れの地、モンゴル!【予算30万円】
最後はモンゴル。オフローダーはぜひ行ってください。
- ツーリング可能時期:7~9月中旬
- オススメ時期:7月
- 予算:25~35万円
- 必要期間:6日~
超上級者以外、個人旅行ではなく、ツアーで行ってください。
「モンゴルツーリング ツアー」で検索すれば有名な会社が2つヒットします!
ツアーでのモンゴルツーリングは、ほぼ危険のない超初心者向きのツーリングです。
しかし、個人旅行でのモンゴルツーリングは、超上級者向けの危険度の高いアドベンチャーになります。
モンゴルの醍醐味は、見渡す限りの草原を走ること!

この画像に写ってるどこを走ってもOKです!
行けば分かりますが、本当に圧倒されます。
自分を中心とした周り5km、地平線までに草原が続く世界は、モンゴルでしか味わえないです。

地球って丸いんだな。と肉眼で実感できます。
モンゴルは街と街が離れていて光源が少なく、国の平均標高が1000mを越えるため星が本当に綺麗です。
羊やラクダ、牛、馬など野生動物と並走し、時には彼らを食事として頂く。非常に貴重な体験ができます。

羊の道ができていることも!(この中から1匹頂きました)
トイレ、風呂なし、オールキャンプのハードなツアーですが、差し引いても最高と言えるのでぜひ行ってみてください!
ちなみに、オフロード経験が少ない人も走れるツアーもあるので、ツアー会社に問い合わせて聞いてみましょう。
実際に、私はオフロード走行経験1回で行きましたが、なんとかなりました。
なんたって、あっちで数百kmオフロードを走りますから、行ってから嫌でも慣れるし上手くなります。
よく初心者の方が思う不安なこと
よく初心者の方が思う不安について、簡単に答えます!
行き先の国は、外務省のHPを見てデモやテロの心配がないか、感染症への対策が必要ないか、を確認しましょう。
私が今回オススメした国も、状況によって治安の良し悪しは変わります。
外務省の警告レベルがレベル1~2は「どうしても行きたい!」という国なら自衛していくのは自己責任ですが、レベル3~4になった地域、国は絶対やめましょう。
よく言われますが、気にしなくて良いです。(私なんてTOEIC400点です)
Google翻訳アプリで言語をダウンロードをしておけば、大抵の言語をオフラインで使用できます。スマホ1つあれば大抵の国の人とお話しできます。
必ず行き先の国の交通ルールを調べましょう。その国のYoutuberのモトブログを見ると、国の雰囲気やマナーも含めて楽しく学べますよ!
右側通行、信号が赤でも右折はOK、などの交通ルールをしっかり確認してください。
また、運転マナーが悪い国も多いです。今回紹介した国でも都市部はカオスです。
歩道走行、信号無視、車線逆走は普通に起きます。大事なのは、怖いと思ったら一旦端に止まることです。
パニック状態で走り続けるのが一番危険です。慌てず慣れるまでは周りを見てゆっくり走りましょう!
日本でも同じですが、バイクに乗っている以上、怪我の可能性はあります。
大怪我に備えて海外旅行保険には入り、連絡先はメモしましょう。
また、Amazonなどで変えるファーストエイドキットは持参すべきです。現地の田舎で転んでも、まともな医療は期待できません。
行先の国でなんの免許が必要か、必ず調べてください。大抵その国の日本大使館のHPがヒットします。
基本的には国際免許を取得すると思ってください。最寄りの免許センターで半日、3000円で取れます。
正直、私は海外ツーリングで国際免許を見せたことは1度もないです。免許なしでもバイクは借りられるし、運転できます。
しかし、警察に止められて捕まる、事故を起こして保険が下りない。などのトラブルが考えられるので、絶対にその国に合った免許を持っていきましょう。
※ちなみに台湾など一部の国はは国際免許で運転できません。その場合、JAFなどの免許翻訳サービスで日本語免許を翻訳して持っていきます。全然大変じゃないです。
最後に
海外ツーリングは、ハッキリ言って日本のツーリングより危険です。
「移動が便利ならバイク乗ろっかなー」という軽い気持ちでバイクに乗るのは、やめた方が良いです。リスクが高いです。
「危険は承知でも、まだ見たことのない世界をバイクで見たい!」という人は、この記事で紹介したような国からスタートすると最適だと思います!
日本ではできない体験、冒険があなたを待っています!
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