急に熱くなってきましたね!毎日バイク通勤なので真夏は通勤中に体力が削られます。。。こんにちは、ワールドウォークの番頭さん相京です。
最近のヘルメット業界では「クラシック」「ヘリテイジ」「レトロ」といったキーワードが注目されています。MOTOZIPでもSHOEIのEX-ZEROやARAIのRAPIDE NEOのインプレッションを特集しました。
しかし今のように流行り始める前からクラシックにこだわったヘルメットを作り続けているメーカーがあります。ワールドウォークと同じ東京都江戸川区に拠点を置くティーティー・アンドカンパニーです。
「え?ティーティー・アンドカンパニーってハーレーのカスタムショップじゃないの?」と思ったあなた。なかなか鋭いです。
以前はチョッパーを得意とするカスタムショップを運営しつつヘルメットの開発を行っていましたが2014年頃を境にヘルメットの企画・製作一本に絞り現在に至ります。
ティーティー・アンドカンパニーのショールーム「THE HELMET HOUSE TOKYO」に伺うとカスタムショップ時代に得意としていた1970年代のアメリカカルチャーを感じる店内となっており運がよければ代表の高橋さんが手がけた車両が展示されています。
映画MADMAXで使われたBELL MOTOSTARをオマージュしたフルフェイスヘルメット

ゴーグルやバイザーをオプションで購入する事もできますが、映画MAXMAXのトゥーカッターはどちらも装着していません。
今回ご紹介するのはトゥーカッター SG/DOT スモールフルフェイスというヘルメット。SGは規格の事で「日本の道路で使ってもいいですよ」という事。
では商品名のトゥーカッターは何?といえばバイクが出てくる映画の中でも抜群の知名度を誇る「MADMAX」の中に出てくる暴走族のリーダーの名前。
トゥーカッターは名悪役として人気が高く劇中で乗っているKZ1000を映画の仕様にして乗っているファンも多いのだとか。
トゥーカッター SG/DOT スモールフルフェイスのサイズ調整

標準で装着されているチークパッドはMサイズ。オプションでSサイズを購入する事が可能
トゥーカッター SG/DOT スモールフルフェイスは58-59のワンサイズ設定。大体MとLの間ぐらいのサイズ感です。THE HELMET HOUSE TOKYOで試着させて頂いた際にやや大きい感じがしたので調整します。
サイズの調整はチークパッドとサイズ調整スポンジという二つのオプション品で可能です。通常チークパッドはMサイズが附属ですが緩い場合はS、キツイ場合はXLに変更する事ができます。

トゥーカッターは内装は全て取外し可能。額の部分からグルリとサイズ調整用スポンジを貼る事でサイズ感を変更できる
サイズ調整スポンジは内装を外して発泡スチロール部分に貼り付けするのですが半周貼るとMサイズ、全周貼るとSサイズ相当になるようです。
僕はARAIやSHOEIはMサイズを使っていますがチークパッドをS。サイズ調整スポンジを全周貼った「Sサイズ仕様」にして調度よいぐらいでした。
トゥーカッターは色々なスタイルに変更する事ができる
トゥーカッターは気分や合わせる車両によって様々なスタイルに変更する事ができます。

まず何もヘルメットに装着しないスタイル。

専用のゴーグルを装着したスタイル

オフロード用のクラシックゴーグルを合わせたスタイル

専用バイザーとゴーグルを合わせたスタイル
専用のゴーグルは淵のラバー部分にピタリとはまるので隙間風が入ってくる事がほとんどありません。シールド付のフルフェイスを被っている感覚に近いです。
オフロード用のゴーグルを装着すると開口部に隙間ができるので風が入ってきて涼しく熱い日には良さそう。
そして専用のゴーグルとバイザーを装着すればオフロード感が強くなりアドベンチャー系の車両に似合いそうですね!バイザーは長めなので高速道路などでは抵抗になりそう。
ハーレー意外ならストファイやアドベンチャーにもピッタリ!

SV650に合わせてみた
もともとティーティー・アンドカンパニーはハーレーのカスタムショップなのでハーレーユーザーの認知率は高め。そのためハーレーやクルーザー関係に乗っている人が選ぶ事が多いのだとか。
今回はインプレ用などでお借りしていたMT-09やSV650、Vストローム650などにあわせてみましたが、いい感じです!

MT-09にはオフロードゴーグルスタイルで合わせてみました
個人的にはSWANSのNO.914ヴィンテージゴーグルとの組み合わせがストファイ系の車両にはピッタリ似合うような気がしました。

アドベンチャーはやっぱりバイザー付が似合います
アドベンチャーバイクのVストローム650にはバイザーを装着した方が似合いますね。ゴーグルは専用ゴーグルをつけてみましたが、オフロード用ゴーグルの方が更に雰囲気にはあうかもしれません。
トゥーカッターの重さは?

トゥーカッターの重さを計測してみました
トゥーカッターの重さは1.13kgでした。SHOEIのEX‐ZERO単色の場合が1.15kgだったのでかなり軽量です。ただEX‐ZEROはインナーバイザーがついていたり内装もトゥーカッターと比べるとギッチリという感じだったので装備の違いが重さに反映されているところもあります。
加える装備で体感が変わる!色々試すと面白い

お気に入りはオフロードゴーグルをプラスしたスタイル
何も装着しないで走ると走行風で目が乾くのでサングラスなどが必須。ただ個人的には専用ゴーグルかオフロード用ゴーグルを装着する方がスタイルと使い勝手的に良いと思います。
専用ゴーグルは曇り止め加工が施されており真夏にヘルメットを被ってハーハー言いながら撮影していましたが曇る事がありませんでした。走ってみても風の抵抗を感じさせません。
ARAIやSHOEIのヘルメットと比べると隙間風などの音は大きめで内装のフィット感も弱め。ただツーリングヘルメットしても充分に活躍できます。
僕個人としてはオフロードゴーグルをプラスしたスタイルがお気に入り。特に撮影が真夏だったので風が入ってくるほうが涼しくて楽でした。冬場や雨天時は専用ゴーグルスタイルの方が使い勝手が良さそうです。
バイザーを装着するとアドベンチャーの雰囲気がでますが風の抵抗が増します。また顎の部分にベンチレーションがないので口元に風が入ってくる事がなく広くスペースが確保されているわけではないのでオフロード走行はちょっと厳しそうです。
スタイル重視だけど使い勝手も悪くないのがトゥーカッター

見た目とスタイルのバランスの良いヘルメットでした
ティーティー・アンドカンパニーはカスタムショップだっただけありラインナップされているヘルメットは全てスタイルに優れています。トゥーカッターのコンパクトさはSG規格ギリギリなのだとか。
同じ江戸川区内に拠点がある事もあって何度もお話しさせて頂いた事がありますが感じられるのは並々ならぬスタイルへのコダワリ。それだけに今回のインプレッションは楽しみでした。
トゥーカッターは装備を少し変えるだけで一年中快適に使えるヘルメットだと思いました。特に僕のように身長の小さいライダーは帽体が小さい方が見た目のバランスがとれるのでオススメです。
記事製作協力
有限会社ティーティー・アンドカンパニー:ヘルメットをお貸し出し頂きました。
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