インカムはワールドウォークでも販売した事があります!こんにちは番頭さん相京です。
サインハウスのB-COM、デイトナのイージートーク、MIDLANDのBTシリーズなどインカムは様々なメーカーが販売しており価格もピンからキリまで幅広く出揃っています。
ツーリングに行ってもヘルメットにインカムを装着しているライダーを見かける機会が増え、近年インカムはライダーのスタンダード装備となりました。
先日インプレッションを掲載したSHOEIのGT-AIR2はインカムメーカーのSENAと共同開発したSRL2を外観上の違和感なく装着できる機構が採用されていて更にインカムの普及率が上がりそうです。
インプレッション用にお借りしていたGT-AIR2が手元にありましたので、SENAブルートゥースジャパンにお願いして実際にインカムを装着して使ってみました。
ヘルメットメーカーSHOEIとインカムメーカーSENAが手をくんだわけとは?

ヘルメットは空力を意識して設計されている
以前SHOEIに取材に伺った際に、
「何故インカムメーカーと共同で開発したのか?」と伺った事があります。
ヘルメットは空力をきちんと計算して設計していますが後からインカムを装着すると性能が損なわれてしまう。初めから専用のインカムを装着する事を想定して開発すればそのようなデメリットがないからだと教えて頂きました。
それが理由の全てではないとは思いますが、確かに最近はアクションカムやインカムなどをヘルメットに装着するユーザーが増えているので重量バランスや空力性能が損なわれるのは本意ではなかったのでしょう。
装着の際にあると便利なヘルメットメンテナンスリング

ヘルメットメンテナンスリング
インカムを購入する際に工賃を払えば装着してくれるバイク用品店も増えてきています。店員さんがインカムを取り付けする際にヘルメットメンテナンスリングを使っているのを見かけたので用意してみました。
ヘルメットを逆さにして安定して置く事ができるので作業がはかどります。メーカーによってヘルメットメンテナンスリング・パッド、ヘルメットホルダーなど様々な呼び方があるようです。
GT-AIR2にSRL2を装着する手順

左右のカバーを外す際にはヘルメットに付属されているサービスツールを使用。テコの原理で上に押し上げる感じにすると外れました

後ろ側のカバーは指で外れました

中に入っていたスポンジは抜いておきます

次に左右の内装を外します。内装は三ヶ所ホックで固定されています
ここまでがヘルメット側の準備となります。続いてインカムSRL2を装着していきます。

右側のスピーカーにマイクを装着します。マイクは二種類附属されていて線の細い方がGT-AIR2【フルフェイス】用です。もう一つは恐らくJ-CRUICE2【ジェット】用ですね。

後ろのプラスチックカバーを外したところにBluetoothモジュールを取り付けます。指でグッと押したら簡単にできました。

ヘルメットの顎の部分にマイクを装着します。配線の通り道もちゃんとあり、しっかり固定できます

左右のイヤーパッドを外すとスピーカーの装着位置が露出します。イヤーパッドは少し引っ張れば外れました

スピーカーを装着します。三ヶ所突起があるので合わせて押しこめばバッチリ固定できます

左右のプラスチックカバーを外したところにユニットを装着して行きます。違和感ありません!

内装を装着したら配線についているフックを隙間に押しこみます

配線を内装の隙間に押し込んだら、ここまで目立たなくなりました!
以前にもヘルメットにインカムを装着した経験がありますが、本体とスピーカーを繋ぐ配線は構造上外にでてしまう傾向があります。しかしGT-AIR2にSRL2を装着しても配線が目立ちません。また装着にかかった時間は10分程度でした。
SRL2を装着すると重さはどの程度変わる?

lSRL2を装着して重さを測定したら1.64kgだった
お借りしていたGT-AIR2グラフィックモデルの重さは1.57kgだったので差は70g。実はSRL2は決して軽くはありません。ヘルメット後ろに装着するメインモジュールだけでも100gあります。
ですがヘルメットからはプラスチックパーツを3つ外して装着するので重量増を抑える事ができます。
後付け感は全くありません!

ヘルメットにインカムをつけている感じはしない
通常ヘルメットにインカムを装着していると一目でわかります。しかしSRL2はヘルメットから取外すプラスチックパーツと大きさが変わらないので後付け感はありません。
インカムは製品名が入っていたりBLUETOOTHのマークなどが入っている事がありますがSRL2の表面にはそれらも無いのでスッキリとしたデザインになっています。
実際に使ってみると基本性能の高さを感じる

MT-09に試乗してSRL2を使ってみた
すごく久しぶりにインカムを使ったみたのですが個人的に感動したのは以下の点
- ノイズキャンセリング効果の精度
- 音楽再生時の音質
- VOXとSIRIの相性の良さ
インカムはどんどん機能が広がっていますが、正直個人的には「その機能は別になくても・・・」と思ってしまう事も。インカム自体に様々な機能がなくてもスマホを通しちゃえば大抵の事はできちゃいますからね。
基本的な性能の部分で言えばやっぱり音質はすごく大事です。

アイフォンとペアリングして色々使ってみましたよ
まず携帯電話とペアリングしてバイクで走行しながら知人と話しをしてみましたが、こちらがバイクに乗っているのが相手に伝わらないほどしっかりと風切り音をカットしてくれました【ノイズキャンセリング機能】。試しにシールドをあげて走行しながら通話もしてみましたが風切り音は相手に一切伝わりませんでした。
音楽を聞く事ができるアプリSPOTIFYを使ってみましたが音質も良好。スピーカー自体が大きいわけではありませんが、意外に奥行きのある音質でした。耳とスピーカーが離れているから救急車やクラクションの音などは問題なく聞こえるのもインカムのメリットですね。

真ん中のボタンを長押しするとSIRIが立ち上がります
今回はアイフォンとペアリングして使ってみましたが、アイフォンの「SIRI」とVOX機能は相性抜群。SRL2の真ん中のボタンを長押しするとSIRIが立ち上がるので、、、
- ●●さんに電話
- ●●のアルバムを再生
と話しかければ認識して電話をかけたり、アプリを起動してくれたりします。これはすごく便利でした。

充電はヘルメットに装着した状態でしかできない
マイナス点としてはSRL2をヘルメットに装着した状態でしか充電ができないと言う事。BLUETOOTHモジュールは簡単にヘルメットからはずす事ができますが、スピーカーやコントロールユニットと繋がっている配線は外せません。
ヘルメットはそれなりに大きいのでユニットだけ外せると更に使い勝手が向上するのは間違いありません。
基本性能の高さと専用設計の恩恵は大きい

ボタンは三つしかないので操作はシンプル
今回はインターコム通話はしませんでしたが基本的な通話音質の進化はしっかり感じられましたし、SIRIとVOXの相性も抜群でした。加えて配線が外に出ていないのでヘルメットを脱着する時に引っかかったりする事がなくストレスになりません。
ボタンが小さいかなと思いましたが夏用のグローブを装着したままで操作は問題ありませんでした。重さも微増なのであまり違和感がありませんし、空力的にも変化がないように感じました。
SRL2はSHOEIのNEOTEC2やGT-AIR2、J-CRUISE2などに対応しています。SHOEIのヘルメットの中でも多機能がウリのヘルメットに採用されていますが、Z-7やJ-FORCE4などの軽量なヘルメットにも採用して選択肢を広げてほしいですね!
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