重いヘルメットは首腰の凝りが酷いので日常使いできません。こんにちは、ワールドウォークの番頭さん相京です。
日本には世界的に有名なヘルメットメーカーが三社も存在します。
いわずと知れたSHOEI、ARAI、OGKですが、去年から今年にかけて新作ヘルメットが続々登場しています。
SHOEIのヘルメットは少し前にEX-ZEROのインプレッションを掲載しました。いまだに小売店では品薄状態が続いているほど人気のようです。(※2019年6月現在)
今回はツーリングヘルメットとして人気のSHOEI・GT-AIRの後継となるGT-AIR2をお借りする事ができたので通勤で使ってみました!
GT-AIR2の重量は?

GT-AIR2のグラフィックモデルMサイズ
今回お借りしたのはGT-AIR2のグラフィックモデルDEDUX(リダックス)。単色モデルに比べてグラフィックモデルは吹きつける塗料量の関係で重くなります。
GT-AIR2はSHOEI公式ホームページでは重さが公開されていませんが、計測してみたところ1.57kg。
前のモデルGT-AIRのグラフィックモデルはSHOEI公式ホームページに重さが掲載されていて1.50kgでした。ヘルメットの重量は誤差があり掲載されている数字は平均値ですが少し重くなったのは間違いないでしょう。
GT-AIR2はなんで重くなったのか?

GT-AIR2にはインカムをスマートに装着するギミックが搭載されている
ヘルメットの重量は機構を増やすほどに重くなります。GT-AIR2の重量が重くなった要因の一つはインカムをヘルメットにスマート装着する機構が採用された事。
横の部分と後ろ部分にプラスチックパーツが追加され外してインカムを装着する事でヘルメットの一部のように見せる事ができます。対応しているのはインカムメーカーのSENA社とSHOEIが共同で開発したSRL2という機種です。
ヘルメットが空力に優れたデザインを採用していても後付けのインカムを装着してしまうと性能が損なわれてしまいます。ですが専用設計にする事で問題を解決しています。

バイザーもやや大型にマイナーチェンジ
以前のモデルから採用されていたインナーバイザーはGT-AIR2でも継続。更にサンバイザーの長さを5mm延長。QSV-1からQSV-2にアップデートされました。使い勝手を向上するアップデートですが僅かながら重量アップしているのは間違いありません。
GT-AIR2のデザイン

SRL2を装着できる機構が採用された事によるデザイン変更が最も大きい点
やっぱり新しい機構が採用された事による形状の変更は大きく、後ろとサイド部分のデザインは旧モデルと比べて大きく変更されています。
本体上部のリブの入り方も少し変更されていてGT-AIR2と旧モデルを比べると若干スマートになったような印象をうけます。

前から見ると帽体の大きさがやや目立つ
帽体自体は決して小さくないので僕のように身長が低いライダーが被るとやや頭でっかちに見える事も。

サイドから見ると帽体の大きさは目立ちにくい
ただ横から見ると後ろ上がりのデザインなので帽体の大きさは目立たないように思いました。

肩パッド入りのジャケットだと帽体の大きさが目立ちにくい
上半身にボリュームがでる肩パッド入りのライディングジャケットだと帽体の大きさが目立ちにくい感じになるのでオススメです。
GT-AIR2が似合うバイク

ツアラー系のバイクにはピッタリ!
どんなバイクに乗っていてもヘルメットは好きな物を選べばいいとは思いますが、GT-AIR2はプレミアムツーリングヘルメットという位置づけ。そのため個人的な好みで言えばツアラーモデルにはバッチリ!

スポーツスターみたいなオーセンティックなクルーザーバイクにも似合うと思う
デザイン的には洗練されてはいるものの、派手なデザインというわけではないので僕の愛車スポーツスターのようなクラシックなクルーザーバイクにもいいですね!フルカウル車両と違ってスクリーンがないので空力の良さが大きく影響しそう。

フルカルウスポーツでも問題なし!
スーパースポーツモデルにもフルフェイスなので似合いますが、YZF-R25やニンジャ650などのフルカウルスポーツにもピッタリです。
GT-AIR2を実際に使ってみた

GT-AIR2で合計300キロぐらい走ってみました
僕が現在持っているヘルメットはSHOEIのZ-7、Z-3(さすがに古いので出番が減ってきた)、J-FORCE4、EX-ZEROの4個なのですが、すべて超軽量ヘルメットです。
毎日通勤で50キロほどバイクで走る上に仕事はパソコンに向かうデスクワーク時間が長いので常に首と肩はパンパン!そのため僕のヘルメット選びの最重要事項は軽さです。
GT-AIR2は多機能ではありますが反面重量は重め。重さを懸念していましたが、かぶってみると意外にもずしりと重さを感じる事はありませんでした。
SHOEIのシステムヘルメット・NEOTEC2の単色Mサイズの重量は1690gあるのですが、こちらはかぶった瞬間にずっしり感がありました。
1時間ぐらいの通勤ではヘルメットの重さが気になる事はありませんでしたが、長時間かぶり続けていると普段使っているヘルメットとの重量差200gがジワジワとダメージになりそう。
サンバイザーが格好良い!静粛性は進化した?

顔が見えないほうが格好良くないですか?イケメンだと違うのかな?
僕の場合バイクに乗るのは通勤メインなので明るい時間も暗い時間も走ります。なのでシールドはクリア一択。スモークタイプを選ぶという選択肢を考えた事もありませんでした。
しかし、今回撮影していて気がついたのですがスモーク格好良いです。好みはあると思いますが中途半端に顔が見えるよりスモークシールドで見えなくしちゃった方が写真映えします。
インナーバイザー付なら夜間はバイザー無し、昼間はバイザーありといった使い方ができるので便利です。バイザーありにすると流行りのモトブロガーっぽい雰囲気にもなりますね。
空力的には普段使っているヘルメットも優れているので差を感じなかったですが静粛性はアップグレードしているような印象を受けました。長時間走行していると風切り音もストレスになりますので、ツーリングヘルメットの性能としてはポイント高いですね。
GT-AIR2は普段使いよりツーリングメインの方にお勧めしたい!

GT-AIR2フロントビュー
今回GT-AIR2を一ヶ月ぐらい借りちゃいましたが(というか今もまだ借りている)、普段使っているヘルメットよりも使い勝手が良いポイントや静粛性など基本的な性能のアップデートを感じる事はあっても、
「やっぱり毎日使うヘルメットは軽くて安全なものが一番」という僕の意見は変わりませんでした。
僕がこれからSHOEIのヘルメットを買うとしてもZ-7やJ-FORCE4といった軽量なヘルメットを選びます。ですがバイクとの付き合い方が「定期的に行っているツーリング」という方にはGT-AIR2の方が使い勝手が良いでしょう。
サンバイザーは写真を撮る時にも格好良いし、長時間走るときには日焼けを防ぐ事ができます。SRL2は仲間とのコミュニケーションに使っても便利だし、音楽を聴きながら走るのも良いかもしれません。
バイク選びは「バイクとの付き合い方」によって車種の選定が大きく変わってきますが、ヘルメット選びもまさにそれです。
ブルートゥースインカムのSENA SRL2にも興味を持ったので総代理店の株式会社インターソリューションマーケティングさんにお願いしてSRL2をお借りしました。
近日中にお借りしているGT-AIR2にSRL2をつけてインプレッションしてみたいと思います。
GT-AIR2 DETAILS

上部のベンチレーションは中央に一箇所

口元にもベンチレーション

バイザーは向かって右側レバーで行う

アイポート両側のレバーを引き出せばサンバイザーをはずすこともできる

チンストラップには脱着が楽なマイクロラチェットバックルを採用。個人的には重量が重くなるのであまり好きではない

緊急時にヘルメットの脱着を簡単にするEQRSを採用

シールドを曇りにくくするPINLOCK EVO。息を切らしながら撮影していたが曇る事はなかった
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