こんにちは、ワールドウォークの番頭さんです。梅雨が終わったら、いきなり真夏ですね!
インプレ用に大排気量のスーパースポーツバイクを借りてくるのが辛くなる季節です。
MOTOZIPには色々なバイクインプレッション記事を掲載しています。
担当しているのは僕かrurikoちゃん。
メーカーさんから広報車両をお借りして記事を作っていますが、基本的には現行のみ。
MOTOZIPライターは全員ライダーなので、みんなバイクを所有していますが現行の車輛とは限りません。
新車でバイクを買う人ばっかりじゃないので、カタログ落ちした車両のインプレが見たい人もいるはず!
という事でMOTOZIPライターの愛車インプレッションを企画しました。2、3日乗ったインプレッションじゃないので所有者ならではの視点を楽しんでください!
第一弾は僕だ!愛車はハーレー XL1200RとアドレスV125!今回はハーレーをご紹介!
歴史の長いスポーツスター、購入時ライバルとなったのは?

購入当時はオレンジ色でした。。。
僕の愛車XL1200Rはハーレーの中では「スポーツスターファミリー」に属します。
スポーツスターは883㏄エンジンと1200㏄エンジンを搭載した二系統あり、フレームは共通。エンジンも排気量は違えど見た目は一緒です。
バリエーションモデルが多数ありますが、丸形ヘッドライトやツインショックは共通でオーセンティックなイメージのバイクです。
僕はもともとオーセンティックイメージが好きで、購入当時W650やトライアンフのボンネビルが対抗馬でした。
じゃあ、何でXL1200Rを購入したのか?と言えば理由は二点。
- 僕はバイクパーツメーカーに勤めているので売れ筋の車両を買ってカスタムパーツを作りたかった
- 「バイク何に乗ってるんですか?」って言われたときに「ハーレーです」って言いたかった。
まぁ1点目は特に補足無しです。2点目に関しては結構ミーハーなので
「バイク何乗ってるんですか」
「ハーレーです」
「ハーレー!でかいやつですよね!スゲー」
っていうやり取りしてみたかったんですよね。なんかモテそうだし(勘違い)
XL1200Rの足つき性、燃費は?

開発車両にしてたので見た目が頻繁に変わります
XL1200Rのシート高は714mm。
スポーツスターファミリーの中では一番リアサス長が長く330mmが装備されています。
数値上はかなり低いですが初めての大型バイクでしたし、重いので2回ぐらい立ちごけしました。
またサイドカバーとシート形状の影響で数値ほど足つきが良くありません。
燃費に関してはノーマル状態で20㎞/Lぐらい。
ただマフラーやエアクリを交換すると燃費は変わります。
パワー無い!曲がらない!止まらない!

ノーマルはダンパーの効きが悪い
XL1200R購入前はCB400SFが愛車だったのですが、比べると・・・
パワー無い
僕が購入したXL1200R 2007年式はキャブからインジェクションに燃料噴射方式が変更された初年度の車両でした。
後から知ったことですが、アメリカ仕様のXL1200Rと比べると日本の排気ガス規制に合わせて燃調を薄くし、マフラーの抜けを悪く、更にエアクリの流入量を制限しているためパワー感に欠ける印象でした。
でも逆に言うと、マフラーを変えただけで嘘みたいにパワーが出たのは感動しました。
曲がらない
自分の腕が原因なのですが、CB400SFなら楽々曲がれたコーナーを上手くクリアできませんでした。
国産ネイキッドと比べるとハンドリングに癖があるし、前後サスペンションの挙動も慣れが必要でした。
止まらない
XL1200Rは他のスポーツスターファミリーがフロントシングルディスクなのに対してダブルディスク仕様。
そのため制動力はメチャクチャ高いと思ってました。。。
でも実際にはフロントフォークスプリングが柔らかくてブレーキングと同時にノーズダイブするので「止まらん」というイメージに。
それでもXL1200Rが最高の一台って言えちゃう理由って?

やっぱり君が最高の一台だ。
XL1200Rは昔ながらのオーセンティックなデザイン、重くて取り回しが大変で、ノーマルではパワフルとは言えないバイクです。
ここまでのインプレを読むと、、、「スポーツスターって駄目なバイクなんやな・・・」って思っちゃうかもしれません。
ですが、独特の存在感と佇まいは購入から10年たった今でも、「やっぱり格好いいな」と感じさせます。
セルモーターを回した瞬間からプルプル震えるエンジンはオンリーワンの存在感。
僕にとってバイクは土日や祝日、連休などの余暇に乗るものではなく、日常的に使う道具の側面が強いので肩肘張らずに乗れるのもポイント高し。
例えば排気量の大きなスーパースポーツバイクで通勤中に原付二種スクーターに抜かれると、性格が悪いので「追い越してやる!」と思ってしまう事があります。
でもXL1200Rで同じシチュエーションになったら「先に行きな」と思えるんです。
急かされて走るのではなく、まったり走るのが似合います。・・・とはいえ、忙しい朝はそれなりに急いじゃうんですけどね。
教習車両にも採用されるCB400SFと違って癖があって納車当時は上手に運転することはできませんでしたが、直線はビシッと安定して走れるしコーナーもきちんと体重移動すればキレイにクリアすることができます。
ブレーキは。。。フロントフォークスプリングは変えたほうがいいと思います。
カスタムして自分色に染めればオンリーワンの一台に

自分好みにカスタムすれば最高の相棒に
現行車輛を試乗すると「いじるとこねーな」って感じます。
ノーマルで完成度が高く、USB充電やグリップヒーターが標準装備っていう車両も増えました。
そういう意味ではXL1200Rはいじりたいところだらけ。自分好みに調整すれば最高の一台に仕上がります。
おススメは前後サスペンションとマフラー。パーツ代だけで15万円ぐらいかかりますが、動きが一気に変わります。

マフラー変えるだけで大幅パワーアップ!
このグラフはノーマルマフラーと以前ワールドウォークで販売していたスポーツスター用アンリーシュパワーマフラーを装着した際のパワーグラフをまとめたもの。
全ての回転域でパワーアップしていて、ピークパワーはなんと11馬力も向上しています。
ワールドウォークのマフラーはスゲーだろ?って言いたいんじゃありません。
色々なマフラーを開発をしてきましたが、マフラーをポンと変えただけで大幅にパワーアップする車輛なんて国産車にはありません。
前述したようにXL1200Rは日本の排気ガス規制に合わせるために無理矢理アジャストしているので、ちょっとカスタムするだけで驚くほど効果がでるんです。

サスペンション交換もやっておきたい!
アメリカとは道路事情や乗る人の体格も違うので前後サスペンションの交換も効果的。
高年式のスポーツスターは乗り心地が少し改善されていますが、やっぱり交換したいポイントです。
あんまり良い事言ってないけどw

それでも愛車が最高なんだ!
僕にとって自分の愛車にしたい!って思う一番のポイントは
カッコよさ!
これの基準は本当に人それぞれですよね。
僕にとってはXL1200Rは最高にカッコいい一台なんです。
XL1200Rを売ることになったとしても、もう一回スポーツスターファミリーから愛車を選ぶと思います。
あ・・・ちなみに高年式のスポーツスターは2007年式に比べて抜群に良くなっています。
2018年にXL1200Xに試乗した時は感動しました。
最近のスポーツバイクと比べちゃうと見劣りする点もありますけど、やっぱりスポーツスターは最高です♪