こんにちは!MOTOZIPのけんです!
今回は私のバイク「WR250X」のインプレッションをしたいと思います!
最初に結論を書いてしまうと最高のバイクですよ!
私は今後ほかのバイクが欲しくなっても、WRを手放さず増車すると思います。
3年でオンオフ両用し文字通りWRを使い倒した私が、正直にインプレします!
たまに250cc最速!とか言われますが、「本当にそうなの?!」って言うのも正直にお話ししますよ!
お前のバイク見せてみろ

これが私のWR250Xだ!
ああ…カッコいい…(光悦)。
そう、自分のバイクを「カッケェ!」って思えなかったら、どんなに速くても意味ないですよね。
個人的には、WRはオフロードバイク、モタードの中で随一のカッコよさだと思っています。
納車3年目ですが見た目に飽きないのも良いですね。
私の持つWR250″X”は、ヤマハの出したモタード、つまりオンロードバイクです。
兄弟車にWR250″R”というオフロードバイクがいます。
何がすごいバイクなの?
そもそも「WR」という名前は、ヤマハのエンデューロレーサー(競技向けバイク)に付けられた名前でした。
Wide Ratio(ギアレシオが広い)の頭文字です。
名前から既に、「エンデューロレーサーに近いバイクにした」というヤマハの気持ちが表れています。
※WR250R/Xまでは公道仕様車にはDT、TT、XTといった名前が付けられていました。
スペックを見てみると、そのガチンコ具合が分かります。
エンジン

超高回転型でハイパワーなエンジン!
まず、エンジンがイカれています。
エンジンのボア・ストロークがYZ250F(ヤマハのレーサー)と同じであり、超高回転です。
単気筒でピークパワーが31馬力/10,000回転という高回転エンジンっぷりは、他に類を見ません。
同年式の250ccオフロードと比較するとこんな感じです。
WR250R/X | 31ps/10,000rpm |
セロー (ヤマハ) | 20ps/7,500rpm |
D-TRACKER X、KLX250 (カワサキ) | 24ps/9,000rpm |
CRF250L (ホンダ) | 24ps/6,750rpm |
高回転型でブッチぎりにパワーがあることが分かります。
ただし、ビッグボア・ショートストロークのエンジンは高出力である分、燃費が悪いなどの欠点もあります。
フレーム

フレームがなんとアルミ製!
250ccオフロードには珍しいアルミフレームです。
発売当時、オフローダーにはゴツいアルミフレームがウケました。
大きなパーツがアルミというのは、とんでもなく軽量化に役立っています。
モタード専用モデル!

17インチホイールやブレーキディスクは専用設計!
何より推したいのは、WR250Xはモタード専用モデルなのです!
コレが本当にすごい。
今までのモタードというと、「オフロードモデルを弄ってオンロードホイール履かせたぜ」くらいのモンでした。
しかし、WR250Xはモタードとして、オフロードのWR250Rと並行開発されたバイクなのです。
オフロードのWR250Rと共通部品は多いものの、足回りは専用パーツになっています。
17インチホイールや298mmの大口径ブレーキは、専用設計です。
ちょっとの工夫でオフロード化できる

良い子のみんなは自分のバイクが倒れたら記念撮影の前に起こそう!
コレが本当に神。
純正品のオフロードホイールがブレーキディスク、スプロケ付きで60,000円強で売ってます。
タイヤを選ばず中古を探せば10万円せずオフロード化できます。
攻める時はオンホイールで走り、ツーリングはオフホイールで林道に、なんて素敵なバイクライフが送れるのです。
この特徴を持つバイクってなかなか少ないですよ。KTM 690SMC/EDRくらい?
乗ってみてどうよ?
私は、街乗り、ツーリング(キャンプ・林道含む)、オフロードコース、サーキットと、まあバイクで楽しめること全部コレ1台でやってます。
総括すると、ホント神バイク。
ヤマハさん次世代WR作ってホント。がんばれ。超がんばれ。
街乗り

止まるし曲がる!低速が楽しいバイクです!
街乗りが楽しい!!!!
250ccなのに加速は鋭く、ブレーキも軽い車重と相まって強く効きます。
134kgしかない車体はひらひらと曲がりますし、純正マフラーの排気音もかなり良い音がします。
近所の交差点や、いつもの幹線道路で楽しめる!ってのは、本当に本当に素晴らしいことです。
インジェクションなので、季節を問わず始動性は抜群ですし、水冷単気筒で夏でも熱くないのもポイントが高いです!
ツーリング

キャリアがたくさん出ているので、大きな荷物も載ります!
ツーリングも楽しいです!
ただ、高速道路で100km/h巡航すると1時間で手がイカれます。
僕はまーったり走るのが好きな人なので、高速道路は80km/h巡航してます。急いでもしゃーないっすからね。
荷物は最低限しか載りませんが、キャンプをするには十分!
オフロードホイールを履けば林道にも突っ込み楽しめます。
オフロードコース

良い子ではない皆さん
オフロードホイールを履いていけばオフロードで楽しめます。
WR250Rよりサスが硬く、全く同じ性能になるわけではありません。
…が、楽しむ分には十分だと思います!
同じ技量のオフ車についていけない!ってこともなく、ヒャッホーできます。
ただ、私の技術不足で性能はフルに発揮できていません…ごめんよWR…。
サーキット走行

腕次第では無双できます!
WR250Xは、コレが一番得意です。
特に1,000mクラスのショートサーキットでは圧倒的走行性能です。
某モタードレースの400cc以下市販車クラスの出場車種を見ると、21台13台がWR250Xという愛されぶりです。(2020年時点)
ブン回すと本当にモリモリ加速します。高回転がウマいエンジンなんだ、と気付かされます。
カーブでの切り返しの速さ、立ち上がりの速さは、乗ってて驚きます。
ただ、私の技術不足でブチ抜かれることも多々…ごめんよWR…。
ここが微妙…
尖ったバイクな分、欠点もあります。
けど、もう好きすぎて欠点すら愛らしいです。アバタもエクボってやつです。
タンク容量が極端に少ない

タンク容量は7.6Lです。
ガソリン警告灯は残り2L程度で点くようなので、私はいつも5.6L消費時点でガソリンを入れています。
なめてんのか!!って思いますが、そのおかげで軽いなら、仕方ないです。
気になる人はプラ製の社外ビッグタンクが出ています。
ちなみに、純正タンクが鉄製なのでビッグタンク化した方が車重が軽くなるという、不思議現象がおきます。
メーターがショッボイ

レーサーに後からメーター付けたの?って思うくらい、メーターが小さくて最小限です。
燃料計どころかタコメーター(回転数計)もない。
自分が今、何回転で走っているか分かりません。
慣らし運転で「4,000回転以上回さないでね」って言われて「分かんねーじゃん」って途方に暮れたのは良い思い出です。
WR乗りは音と振動で回転数を把握しています。令和でやることじゃねえぞ。
足付きが悪い

もう完全に股を裂きにきています。
私は173cmですが、両足でつま先立ちになります。
シート高は、WR250Rは895mm、WR250Xは875mmです。
「たっか!!!」って思ったでしょ?でもコレ日本仕様で、海外仕様のWR250Rは930mmです。
日本人でも乗れるように考慮してコレなんです…。
僕のような短足人間が乗ると三角木馬になりますが、車体が軽いので片足付けば安定します。
WRを女王様だと思ってシバかれたい人には海外向けハイシートを入れるのがオススメ。
本当に250ccで一番速いの?!

コレ、WR乗ってるとホント聞かれるんですけど、、
250ccで最速のワケないです。
そもそも、最速って状況によって違うので、状況毎に説明します。
サーキット(オンロード)
確かにかなり速い部類に入りますが、普通に他の250ccにブッちぎられますね。
※私の技量の問題もあります。
KTM 250EXC(モタード化)やハスクバーナSM250Rなどのエグい外車群には勝てず、ストレートで豆にされます。
オフロードコース、林道
「オフロードのYZF-R1」が公式の開発コンセプトですが、オフロードでも万能ではありません。
公道仕様車の中ではかなり速い部類に入りますが、やはりWRより速いバイクはたくさんあります。
同じ公道仕様車のKTM250EXCやハスクバーナTe250iには勝てません。
最高速度、加速
コレは論外です。
最高速度は140km/hそこそこと遅い方です。
加速は速い方ですが、もっと速いバイクはたくさんあります。
結論
オフロードもオンロードも、速さに全振りしたKTMやハスクバーナなどの灯火類を付けたレーサーに勝てません。
しかし、KTMやハスクバーナはレーサーベースなのでWRほど気軽にツーリングができません。
レーサーベースは頻繁なオイル交換、エンジンメンテナンスが必要です。
WRはそこそこ速いのに、ダラーっと40km/h走行しても壊れない、キャンプにもロングツーリングにも行ける。そこが魅力なんです。
動画もあるよ
動画インプレもあげています。
ぜひぜひ動くWR250Xを見てください!
まとめ

WR250Xは、一言で言うと「全部90点のバイク」です。
速いんだけど、一番速いわけじゃない。
荷物は積めるけど、一番積めるわけじゃない。
けど、1台で全部できるんです。
ハッキリ言って、お金持ってる人はオフロードレーサーとSSとアドベンチャーの3台買うのが一番楽しいですよ。
でも、私のような平民で全て楽しみたい!と言うワガママを叶えてくれるのはWRしかないと思います。
中古相場は上がる一方ですが、本当に魅力的なバイクです。
機会があればぜひ乗ってみてください!