こんにちは!全国へ登山にキャンプに、下道ばかりでロングツーリングをしているコニタンです。
今回は愛車インプレッションということで、私の相棒「HONDA シャドウ400」についての紹介です。

HONDA シャドウ400 クラシック
ここでは、詳細なスペックについて述べるよりも、実際に約4年乗って感じたことを、私なりの視点でレビューしたいと思います!
馴れ初め
実は私、教習所1週間目で立ちごけによる靭帯断裂(全治半年)。最初は「バイクが怖いからエイプみたいな小さいのがいい。軽いやつがいい。」と言っていました。
そして、SSもかっこいいな、クラシックなネイキッドもいいなとジャンルも定まらず決めかねていた時、当時の会社の先輩に「車重が重い方が安定するんだよ」と言われたことがなんとなく頭に残っていました。
その後、中古バイク屋でふと目に入ったぶっっといフロントフォーク、丸みのあるフォルム、ずっしり大きいバイク(現在の愛車)を発見!「一目惚れ」でした。
大きいバイクは怖いから、と言いながらも跨ってみると重心が低いのと足がべた着きなのでなんだか安心!先日の先輩の言葉が脳裏に蘇ります。
見た目もアメリカンバイクながらヤンキーすぎずクラシック。ノーマルのままでフォルムが美しい。
さらにエンジンをかけてもらい、アクセルを回すとその音に惹かれました。
初めて意識して聞いた水冷Vツインエンジンの音。うるさすぎず、それでいて迫力がある。
そこから今まで迷っていたバイクたちのことは一気に忘れて「これがいいです!」と決まりました。
足着きとライディングポジション
車体は750ccのシャドウと共同のため、大型車サイズです。全長2510mmと国産アメリカン内で一番大きい(長い?)でしょう。
しかしシート高は660mm。他国産アメリカンと比べて少し低く、大きな車体にしては、足着きは抜群です。
ライディングポジションについてはアメリカンの特性上、前方にペダルがあるので、シートに深く座りつつも手足は前に伸ばす必要があります。
父に跨ってもらったことがありますが身長158cmの父はシートに深く座ると手足が前に少しピーンとなっていました。

170cmの筆者が跨った図
燃費
約50,000km乗って、街乗り22km/Lくらいですね。そこまで良くはありません。^^;
良かった点
1:抜群の安定感
国産アメリカンとしてよく比較されるドラッグスターより21kg重い、255kgもの車体。かつ低重心なので、高速道路で100km/h出してもスムーズ。ちょっとやそっとの風では揺れません。
私は県外に長期でキャンプと登山に行くので、時にはキャンプ道具と登山道具を積載し、だいぶ盛り盛りになります。

登山具とキャンプ道具を載せた時
しかもキャンプ道具は軽量性よりも快適性重視派なので全体的に重めな時もあります。

総重量35kgの荷物
食料を近場のスーパーからキャンプ場へ運ぶ時など、シートバックの片側のみ拡張して運ぶなんてことをすることがあるのですが(真似しないでね)、そんなこと感じないほど重心はブレません。
また、知人を乗せてタンデムをすることもありますが、停発車時全くブレません。
安定感は安心感、もはや包容力すら感じますね。笑
また、キャンプ場の砂利や芝生の凸凹道も、低速で安定感を持って走ることができます。
2:車体が丈夫
1に近いのですが全体的にパーツが太く、丈夫で重心が下方にあるため助かったエピソードがあります。
旅中、民家から出てこようとする車が一時停止し左右を確認したにも関わらず、私が通るタイミングでなぜか発進。
左からフロントフォーク〜フットボード真横に衝突するという事故にあったことがありました。
私は40km/hほどで、相手は勢いよく発進したのですが、過積載しているバイクが倒れることなく直立のまま右前方に2mほどずれて止まりました。
※傷はつきました
幅広いハンドルがガードとなって身体は車と衝突しませんでした。
低重心、ぶっといフロントフォーク、ハンドルおそるべし。

ぶっといフロントフォークとハンドル、迫力の正面
3:シーソーペダル
私はツーリング先でよく歩き回るので、ハイカットの登山靴でバイクに乗ることもしばしば。
また、雨の日は靴の上からかぶせる長靴(シューズカバー)をします。
ですがシーソーペダルなので、シフトガードなどをつけずとも靴やシューズカバーが痛んだり汚れたりすることを考えずに乗ることができます。
大きなフットボードに足を投げ出してゆったり楽チンです。
4:純正シートの硬さがちょうど良い
他国産アメリカンに乗ったことがあるのですが、それらよりシャドウは少し硬めだと感じました。ですが、硬すぎもせずちょうど良い柔らかさで幅広なシートです。
ライディングポジションもまるでソファに腰掛けているよう。
幅広なのでお尻を乗せる位置も色々ずらせます。
そのおかげで、お尻が沈み込むことなく長距離運転でも一度も腰やお尻が痛くなったことがありません。

5:マフラーが比較的静か
これは人によってデメリットになるのかもしれませんが純正マフラーは静かな方だと思います。
ハーレーのような低くドッドと響く音を期待する人には期待はずれかもしれません。
(あの音は私も少し憧れますが…)
タンデムすると、顔を寄せれば後ろの人とインカムなしで話ができるくらいです。
私は閑静な場所に住んでいるので、これ以上大きな音は恐縮しちゃいます。なのでちょうど良い迫力です。

悪かった点
1:燃費
中古で2008年モデルを買ったということもあるのですが、燃費がよくありません。笑
これは惚れた弱みというか、長旅では私の1日の食費より高い日があったりします。
相棒と旅をしていると思って食費は惜しみません。笑
2:メッキ
アメリカンはメッキ加工部分が多いので、見た目は綺麗なのですが剥がれると補修が大変です。買ったしょっぱなからだいぶ剥げてました。
3:取り回し
「でしょうね!」という感想です。笑
もう一度言いますが全長2510mmもあります。
長い…。
そしてハンドルがかなり横に張り出しているのですが、横幅920mmあります。
広い…。
つまり、
- 駐輪場では周りを圧迫
- 駐輪場からバイクのお尻がはみ出るので少し斜めに停める
- 建物の横の細い駐輪場にスッと入れない(角度的に)
- 小回りできないので引き返す時は大回り
端的に言うと、取り回しに手間がかかります。
でも、足つき良すぎるほど着くので、基本的に跨ったまま両足で踏ん張りよいしょよいしょと後方に下がったり移動します。笑

この体勢で下がります(笑)
駐車場などでバイク、自転車バイク用ゲートが細い時など「通れるかな…^^;」とひやひやします。
※だいたい車体は通るのですがサイドバッグがひっかかり、角度を変えて入り直します。
色々書きましたが、私の中で「重い」ことはメリットになる方が多いのであまりデメリットに感じません。
気になるのは車体の長さによる取り回しにくさ位です。
それも、その時一瞬だけ。
また、車幅があるのですり抜けはできませんが、基本的に「しない」ので問題ありませんでした。
こんな人に似合いそう
ここまで述べましたが、国産アメリカンはぶっちゃけスペック的に大差ありません。なので、「見た目で選んだ」という人がほとんど。
カスタムや修理パーツの多さではドラッグスターが一番でしょうが…。
では、シャドウはどんな人に合うのか?
- 人と被りたくない
- でかいバイクが好きだけど中型免許しかない
- 峠を攻めるとかではなく、ゆったり長距離を旅したい
- たくさん積載する
- 足着きべったりがいい
- 長時間の運転でお尻が痛いのはいや
よくひとりで過積載長距離旅をマイペースにする私には、乗れば乗るほどぴったりでした。
また、全国旅をして回っていますが、シャドウを見かけることがほとんどありません。(笑)
が、修理でパーツがなくて困るほどでもありません。
これからも、故障で乗れなくなるまでたくさん一緒に旅をして乗っていきたいと思っています。

奥からドラッグスター250、イントルーダークラシック 400、シャドウ400クラシック