WR乗りによるセローインプレ!セロー250で北海道1500km走ってみたら最高だった?

世界76億人のオフローダーの皆様こんにちは!けんです!

今回は普段WR250に乗っている私が、セロー250に乗った感想を語りたいと思います!

先にこの記事で伝えたいことを言うと…

スペックで判断せず一度乗ってくれ!

セロー250の魅力は乗らないと伝わらんのじゃ…。どういうことかは記事の後半で!

セロー250と走ったのは北海道!

今回セロー250と走ったのは北海道の大地!しかも道東!控えめに言って最高だった…。

大体ですが、オンロード1300km、オフロード200kmの合計1500kmを走っています。なので、この記事ではオフ走行から峠、ロングツーリングまでかなりディープなインプレを書きたいと思います!

道東でセロー250と走って見つけた素晴らしいオフは別記事に纏めているので是非見てください。

道東を1500km走ったら絶景オフロードだらけだった?!最高だった5つのオフを紹介!

比較するバイクたち

借りたセロー250

借りたのは、セロー250にツーリング装備を追加した「ツーリングセロー」です!

ああ・・・かわいい。丸目がたまらなくキュートです。

キャリアなどはついているものの、普通のセロー250と性能はほぼ変わりません。本記事では便宜上通常のセロー250として記載します!(重量とか微妙に違うけど、ご容赦ください。)

普段乗ってるWR250X

普段はWR250Xに乗っています。オフロード化してよくオフも走っています。

サスは少し違うものの、ほぼWR250Rと同じスペックですので、今回比較してみます!

セロー250とWR250Xのスペック比較

まずセロー250とWRのスペックがどのくらい違うか、机上のスペック比較をしてみましょう!

セロー250の取り回し

フルロックするとすごく細い道でもUターン可能!

取り回しはセロー250の圧勝!「え?こんなに違うの?」ってくらいWRのがデカイ。最小回転半径(ハンドルフルロックで回転する時の半径)が40cmも違うなんて…。

WR250R セロー250
全長(mm) 2190 2100
全幅(mm) 810 805
全高(mm) 1235 1160
ホイールベース(mm) 1425 1360
最小回転半径(m) 2.3 1.9
最低地上高(mm) 300 285

足つき

足つきもセロー250の圧勝!1kgばかりWRの方が軽いですが、足つき65mmの差はすごく大きいです!

WR250R セロー250
シート高(mm) 895 830
装備重量(kg) 132 133

エンジン性能

エンジン性能はWRの圧勝!ただし、オフロードでは「ハイパワー=正義」ではないです。非力なイメージを受けますが、気になる乗り心地は…後半に!

WR250R セロー250
エンジン 4st水冷単気筒249cc 4st空冷単気筒249cc
カム/バルブ DOHC 4バルブ OHC 2バルブ
シリンダーボア(mm) 77 74
ピストンストローク(mm) 53.6 58
最高出力 31PS/10000rpm 20PS/7500rpm
最大トルク 24Nm/8000rpm 20Nm/6000rpm

燃費

燃費はセロー250の圧勝!航続距離が200km違う…。WRはタンク容量が極端に小さく、ハイオク指定なのでマメで高価な給油を求められます。

WR250R セロー250
燃費(km/L) 34.0 48.4
燃料タンク容量(L) 7.6 9.3
ガソリン種別 ハイオク(指定) レギュラー
航続距離(km) 258.4 450.1

駆動系

駆動系は僅差でWRの勝利!サスペンションで差が出ました。特にWRのフォークはφ46mmの極太の倒立です。

WR250R セロー250
前タイヤ 21インチ 21インチ
後タイヤ 18インチ 18インチ
前ブレーキ 2pod 2pod
後ブレーキ 1pod 1pod
前フォーク 倒立 正立
後サスペンション モノサス モノサス

スペックの比較まとめ!

ここまでがスペックの話!どうでしょう?「はいはい、セロー250は取り回し良くて非力で初心者向けね」って思いましたか?

少なくとも、私は思っていました。乗ってみるまでは…。

ではでは、ここからは実際に乗ってみた感想です!こっからが本題!

WR乗りがセロー250に乗った感想

ここからは実際にセロー250に乗って北海道を走った感想です!最初に結論を言うと…

最高のバイクだから皆買った方が良いよ。

オンロード性能!

1日400kmの下道走行から峠道まで!セロー250でとことんオンロードを走ったので本音レビューします!

パワー不足と思ったけど…

峠もガンガン走れます!

パワー不足?いやいや、そんなことない。

そりゃ少しのアクセル開度でガンガン進む大排気量とは違いますが、アクセルを開ければ不満のない加速をしてくれます。

「アクセルを開けないと走らない」は欠点に聞こえますが、そんなことないです。こんな長所とも考えられます。

  • 気持ちよくアクセルを開けられる
  • 加速を細かくコントロールできる

ぶっちゃけ低速はWRとそんなに変わらないです。

ブン回してパワーバンドに入った時の加速はWRに分がありますが、低速の粘りやトルク感はむしろセロー250の方が上です。

とにかく軽い!

重量はほぼWRと変わらない軽量さなので、少しバランスを崩しても片足を付けば安定します。

また、WRより重心が低いので、街乗りの安定感はセロー250の方が高いと感じました。

乗り心地

乗り心地は抜群に良いです。セロー250の素晴らしいところはオフ車なのにシートが広いこと

足つきの良い低いシートは、意外に幅も広いです。これがオフ車特有のケツ痛を軽減しており、ロングツーリングも耐えられます。

WRはシートが細くてすぐケツに限界が来ます。

※ただし、大型ツアラーとは比較にならないです。あくまでオフ車の中でマシなだけ。

通常、シートが広いと足つきは悪くなりますが、シートが低いため足つきも気になりません。

オフロード性能!

林道から砂浜までガッツリ200km!ゴリゴリにオフを走った感想です!

低速の粘りがすごい

無茶めな林道に連れて行かれても大丈夫!

とにかく低速の粘りがすごいです。極低速でもエンストする気配がないです。

不満のないパワーですが、適当なアクセルワークでもブッ飛ぶような加速をすることはないです。非常に扱いやすくバランスの良いバイクだと感じました。

コレは売れるわ。

ブン回すとそれなりに走る

ブン回せば良く走ります。一緒に走ったセロー250乗りの方は楽々フロントアップしていました

レーサーに比べればパワー不足はありますが、林道ツーリングで困ることはないでしょう。

足つきの良さは正義

とにかく足つきが良いので安心感があります。

173cm70kg(短足寄り)ですが、両足ついて楽々膝が曲がります!

林道やエンデューロなどの障害を越える走りをするとき、足つきが良いに越したことはありません。

障害物に引っ掛かってバランスを崩しても、片足を出せば持ち直せる心強さはWRにはないです。

ここが欠点!

途中で抜けるために多段丸太越えチャレンジした結果がこちら

正直、欠点らしい欠点が見当たらなかったです。あえて言うなら…的な欠点を書きます。

100km/h以上の巡航は多分キツい!

例えば東名高速を120km/h巡航するとかなりキツイと思います。手は痺れるし、体力が削られます。

これはWRでも同じ。そもそも、そういうのが得意なバイクじゃないです。

高速を何百キロも走るツーリングをする人はセローじゃない方が幸せかも。

本気でガチガチのオフロード走行は分が悪い

猿ヶ島を走るセロー

クローズドコースだけで使うなら絶対レーサーを買った方が幸せです。乗りやすくて速いと思います。

もちろんセロー250のでクローズドコースを走っても超楽しいです!…けど、同じ人がレーサー乗ったらレーサーの方が速いです。当たり前ですが。

セロー250の良いところは公道も走れてツーリングもできて、オフも走りやすいところです。

「初心者向け」は公道メインの人に向けた言葉。オフロードコースオンリーなら、初心者でもレーサーを買うべきです。

これはWRも同じ。WRより速いバイクなんてたくさんあります。

動画もあるよ!

動くセロー250がみたい人はこちらで!

まとめ!セロー250は偉大なバイクだった。

僕が免許とった時、「初めてのバイクならセロー250はどう?」とめちゃくちゃ勧められました。そのせいで、「セロー250は初心者向きのバイク」という印象が強かったです。

ハッキリ言ってWRより劣っていると思っていたし、遅いと思ってました。しかし、乗ってみてスペックに現れない魅力にたくさん気付きました。

あと乗ってると丸目のかわいい見た目が好きになってくる。ああ…セロー250かわいい。超かわいいよ。

もし今セロー250の購入を検討している人がいたら、絶対に乗ってから決めてください。

本当にこのバイクの生産が終わるのが残念でなりません。再生産を心の底から祈ってます。ヤマハ頑張れ。超頑張れ。

3年後くらいに電動セローとかが出ることを、みんなで祈りましょう!