【愛車インプレ】元祖アドベンチャーバイク「R1200GS」の魅力を語り尽くす

R1200GS

MOTOZIPをご覧の皆様こんにちわ、コスパが良くてコンパクトなものを愛する男、さすライダーです。

そんな僕の愛車は、全然コスパが良くなくて、超ド級にデカくて重たいバイク「BMW R1200GS」です(突っ込まないでね)

ちなみにGSの車重は244kgもあるのですが、それに跨る僕の体重は52kg、、、普通に考えれば到底乗れなそうなバイクなのですが、これが普通に乗れちゃうからビックリです!

ということで、今までバイク雑誌やメディアで散々インプレされているGSですが「敢えて」オーナーである僕がインプレしちゃいますYO(車体は2013年式です)

R1200GS

このクチバシがセクシーポイントです

R1200GS

デカいマフラーも堪りません

そもそもR1200GSってどんなバイクなの?

数あるBMWの素晴らしいバイクの中で、最も有名かつ売れているバイクが「GS」です!

ちなみにGSとはドイツ語で「ゲレンデ・シュトラッセ」の略で、意味としては「オンロードもオフロードも走れる」つまりはどんな道でも走れるバイクってことです。

GS:ゲレンデ・シュトラッセ(ッフ、カッコいいぜ)

今でこそ人気カテゴリーの、オンもオフも走れる「アドベンチャーバイク」ですが、まさにその元祖といえる存在がGSで、そのフラグシップモデルが「R1200GS(現行モデルはR1250GS)」なんですYO

主な特徴としては「安定感抜群の大柄な車体、電子制御満載のハイテク武装、鬼の積載力」で、長距離を快適に走るために設計された究極のツーリングバイクです!

実際どこのツーリングスポットに行っても、必ずといっていいほどすれ違うバイクがGSだったりします(特に北海道はなまら多いです)

地球ならどこまでも走っていけるバイクです

R1200GS

この顔面がツーリング先で高確率で迫ってきます(実はトランスフォーマーなのは内緒です)

GSのエンジンは車体の左右に大きく張り出している、BMW伝統の水平対向エンジン(通称ボクサーエンジン)を搭載していて、控えめに言って存在感が半端ないです!

あまりに左右に張り出しているので「車体をバンクさせたら擦りそう、、、」と思われがちですが、少なくても僕のような草食系ライダーが攻めたくらいでは、全く擦る気配はありません。

むしろ車体の「低重心化」に大きく貢献しているので、お陰様で巨体が軽く感じてしまいますYO

R1200GS

左右に大きく張り出すBMW伝統のボクサーエンジン

R1200GS

エンジンの存在感が半端ねーっす

R1200GS

バンクさせても擦りませんのでご安心を

R1200GS

右側のシリンダーにオイル入れ口があります(黒いキャップ)

R1200GSの足つきチェック

大型のアドベンチャーバイクと聞いて誰もが気になるのが「足つき」ですが、結論から言うと僕は身長173cmの足長モデル体型(きらり)なので、ほとんど気にならないレベルです。

いやいや、そんな参考にならない情報は要らないって、、、ですよね、足が長くてごめんなさい(汗)

僕の2013年式のGSは、シート高がドイツ本国と同じ850mmですが、現行モデルはローシートが標準になっていて、こちらは820mmとかなり下がっているようです(更にローダウンサスで790mmまで落とせる)

なので、ノーマルシートであれば身長160cm半ば、ローシート(現行モデル標準)であれば身長160cm以上あれば乗れると思います!

R1200GS

身長173cm(足長)の場合:ノーマルシートで両足がほぼベタつき

GSは見た目がとんでもなくデカい車体なので、足がベタ付きじゃないと怖い、、、と思うかもしれませんが、極めて低重心な設計になっているので、跨ってしまえば軽く感じます。

引き起こしも「よっこらしょ」という感じではなく、自然にフワ〜っと起こせますので、片足さえ付いてしまえば緊張感を強いられることはありません。

R1200GS

前から見るとこんな感じの足つきです

シートの高さは2段階に調整できます(標準シート:L850/H870mm、ローシート:L820/H840mm)

R1200GSの主要な機能や装備について

他のバイクメーカーより早い段階から、BMWは電子制御をマシンに取り入れています。

そのBMWの顔とも言えるマシンのGSには、当然ながら電子制御が「ほぼ全部入り」で装備されています。

ライディングモードは「ROAD:通常、RAIN:雨天走行、DYNAMIC:かっ飛ばし、ENDURO:オフロード」の4つから選択可能で、トラコンの効き具合やサスペンションの設定を自動で変更してくれます。

サスペンションは更に「NORMAL、SOFT、HARD」の3つの設定が選択可能で、常に路面状況に応じた最適な設定となる「電子制御サスペンション(ESA)」になっています。

R1200GS

ライディングモードは右ハンドルの「MODEボタン」で変更できます

R1200GS

ROADからENDUROに変更する様子

サスペンションは左ハンドルの「ESAボタン」で設定を変えられます

サスペンションをHARDに変更

これがBMWの電子制御サスペンション「ESA」です

ブレーキは前後共にブレンボのディスクブレーキ(フロントはダブルディスク)になっており、巨体を「ビタっ!」と停車させる強力な効き具合です!

もちろんASBが装備されているので「ブレーキが効き過ぎて、思い切りかけるのが怖いヨォ、、、」なんてことはありません。

ちなみに急ブレーキをかけても車体が沈まない、BMWのお家芸「テレレバー」が装備されているので、ブレーキングに関しては本当に恐怖感がありません(そもそも安全運転しましょうね)

R1200GS

フロントはダブルディスクブレーキです

R1200GS

フロントフォークの間にあるのが「テレレバー」です

タイヤは前後ともにミシュランの「アナキー3」が標準ですが、現行モデルは「アナキーアドベンチャー」に変更されています。

駆動方式は面倒な給油が不要なシャフトドライブで、それがそのまま方持ちスイングアームにもなっています。

R1200GS

標準タイヤはアナキー3です(かなり持ちがいいです)

R1200GS

面倒な給油が不要なシャフトドライブ

R1200GS

男のロマン「片持ちスイングアーム」

GSの灯火類は全てLEDが採用されていて、特にヘッドライトはかな〜り明るいです!

北海道の夜は漆黒の闇となりますが、ハイビームにするとかな〜り遠くまでクッキリ見えるので、対向車がきたらローに戻すようにしています(汗)

R1200GS

ヘッドライトもウインカーもLEDです

R1200GS

もちろんリアの灯火類もLED

その他の装備としては標準でETCが付いていたり、電源ソケットが付いていたり、純正ナビや社外品ガジェットを接続できるアタッチメントが付いていたりします。

なお、僕の2013年式のGSには付いていませんが、2015年モデルあたりからは、クイックシフターやクルーズコントロール、ヒルクライムアシストなども装備されています(まさに全部入り)

R1200GS

シート下にETCが収まっています

R1200GS

このアタッチメントに純正ナビや社外ガジェットを取り付けられます

R1200GS

純正ナビをつけるとこんな感じです

R1200GSの気になる燃費は?

排気量1200ccの超大型バイク!?こう聞くと誰もが「絶対燃費悪そ〜、ってか悪いっしょ?」と思うかもしれませんが、結論から言うとGSはビックリするほど燃費が良かったりします。

僕はGSを購入してから3年間、毎回給油時に欠かさずアプリで燃費を記録していますが「平均燃費は21.9km/L、最低は17.3km/L」そして最高は驚異の「26.9km/L」です!

え?まじで?GSってそんなに燃費いいの?ってビックリですよね?

何を隠そう僕自身が購入前に「20km/L」以上行くなんて思っていなかったので、これには本当に驚きましたYO

R1200GSはまさかの高燃費車です!

GSのタンク容量は20Lなので、平均燃費の21.9km/Lをかけると、実に1回の給油で400km以上は走る計算になります(実際そのくらい走ります)

もちろんガソリンはハイオクを入れる必要がありますが、それでも大排気量車としては燃費が良いのでお財布に優しいです!

ちなみに本国のドイツは環境保護に力を入れている国なので、そういう意味で燃費が良い設計になっているのかもしれませんね。

GSのタンク容量は20Lです

R1200GSの積載能力は?

R1200GSの積載能力は?、、、失礼ながらそれって愚問ですYO、、、

そりゃ〜良いに決まってます、だってアドベンチャーバイクの元祖ですので、荷物満載で旅に出る前提で設計されてますから!

まずはトップケース、両サイドケースの「フルパニア」は当然として、シートがデカいので大型のバッグも余裕で積載できちゃいます。

フレームにはロープやフックをかけ放題な感じですし、ハンドルやタンク、サイドカバーなど、ありとあらゆるバッグが各メーカーから出ています!

R1200GS

フルパニア状態の凶悪なリアビュー

キャンプ道具をフル積載して、大陸横断レベルの旅に出ることを前提に作られているマシンなので、積載能力はずば抜けて高いです。

しかも、もともと重いバイクに荷物を満載したら、普通はバランスがやばいことになりそうですが、、、冒頭でも述べたように僕は体重が52kgしかないのですが、フル積載状態でも全く荷物の重さを感じず、操舵への影響が皆無なのが素晴らしいポイントです!

R1200GS

フルパニアとデカいシートバッグを積載しても荷物が少なく見えるw

余談ですが純正のパニアケースが非常に良くできていて、中のレバーを引っ張ると容量を拡張することができます。

全てメインキーで開閉することが出来るので、キーが多くて面倒、、、なんてこともありません(僕はトップケースだけ社外品です)

ノーマル状態のサイドケース

R1200GS

このレバーを動かすと容量を拡張できます

R1200GSの走行感覚は?

GSは見るものを圧倒する、存在感ありまくりの巨体なので、乗り心地はきっと重い感じだろうな、、、と思いきや、走り出すと嘘のように軽く感じます!

これは、ボクサーエンジンの採用による「徹底的な低重心化」の賜物だと思いますが、とにかく走り出せば誰でも勝ち組決定です。

もちろん、直進安定性と高速安定性は言うまでもなく素晴らしく、高速道路なんて鼻歌まじりで100km巡航できちゃいますYO

R1200GS

直進安定性は神レベル!北海道の道がベリーマッチ!

ワイディングで車体を傾ければ、まるで車体の中心に軸があるように、バンク角をピタッと維持したままコーナーを抜けてくれます!

これが緩いコーナーであろうが、タイトなコーナーであろうが、上りであろうが下りコーナーであろうが、とにかくバンク中は車体がピタッと一定の角度を維持してくれます。

僕はもともとワインディングが得意ではないのですが、GSに乗り換えたら急に上手くなった!と思ったら、、、それはバイクがいいからでした、、、(汗)

R1200GS

どんなコーナーでもバンク角をピタッと維持してくれます

大型アドベンチャーバイクで気になるのが「未舗装路の走破性」ですが、これは僕がビビりなのであまり検証できてないですが、、、少なくてもフラットダートなら素人でも勝手にバイクが走ってくれます。

毎回GSでダートに入る際は「大丈夫かな、コケないかな、、、」と10分くらい考えてから入りますが、いざ走り出すと車体が全くぶれないし、ブレーキも普通に効いてくれます(ENDUROモードに設定)

本来はかなりのオフロードも走れるスペックを秘めているので、腕に自信のあるライダーなら走る場所を選ばず進めます!

R1200GS

フラットダートならGSは余裕です(僕の心は余裕じゃないけど)

僕がR1200GSを選んだ理由

最後に僕がR1200GSを選んだ理由ですが、ここまで色々と解説してきてなんですが、、、一言「カッコいいからです」以上!

その昔、スターウォーズでオビワン・ケノービを演じていたハリウッド俳優「ユアン・マクレガー」が、友人とGSに乗って世界を旅する「Long Way Down」というドキュメンタリー番組があったのですが、それを見て何故かミニマム思考な僕がこう思ったわけです「僕もこんなデカくてカッコいいバイクで世界を旅したい!」と。

R1200GS

買った理由は「カッコいいから!」以上です

きっと電子制御サスペンションがなくても、トランコンがなくても、ABSがなくても僕はGSを買ったと思います。

僕がGSを気に入っているのは「GSという世界観が好き」だからであって、マシンのスペック云々はそんなに重要ではありません、大切なのは「冒険とロマンの香り」なんです!

僕は目立った特技もなく、特に仕事ができるわけでもなく、なんの変哲もないただの一般人ですが、ところがGSに跨るとセルフイメージが上がるんですよね「俺はGSに乗ってるんだぜ?」ってね(最高のきらり)

ってことで、いつかコイツと世界一周の旅に出ることを夢見ながら、今日もひたすらMac叩いてお仕事がんばろうと思います。

R1200GS

存在しているだけでアドベンチャー!それがGS!

動画でも相棒のR1200GSをレビューしています