新型グロム(2021)試乗レビュー!街乗り最強ってマジ?

待ってた。待ってたよホンダ。

新型グロム(2021)をレビューします!

最初に感想を言ってしまうと、楽しい!

この一言に尽きます。

電動化が進む令和に、こんなにブン回せるなんて…本当にありがとうホンダ。

今回インプレするグロムはこいつだ!

今回インプレするグロムはこいつだ!

カッコよさとかわいさが共存しています。

通勤通学に使っても、ふとした時に「あ、俺のバイクええな」って思えるのは凄く素敵だと思います。

あとカラーリングが素敵…。俺、このバイク好きだわ。

ファーストインプレッション

まず最初に感じたのは、「街乗り楽しい!」ってことでした。

グロムは123ccの原付2種です。お世辞にも速いバイクじゃないです。

ただし、バイクの楽しさ=速さではないのです。

特に街乗りの楽しめるかは「60km/h以下をどれだけ楽しむか」に掛かっています。

60km/h以下でブン回せる

「アクセルを回さないと進まない」と聞くとデメリットに感じます。

が、逆に言うと「アクセルを回せる」ってことです。

大きなバイクを持っている人ほどこのストレスがあると思います。

私自身、YZF-R1からWR250Xに乗り換えた理由がコレです。

バイクに乗ってるからには、アクセルブン回して回転数あげたいんです。

でも、大排気量バイクでやったら捕まるし、小排気量バイクは気持ちよく吹け上がるバイクが少ない。

その点グロムはパーフェクト!60km/h内で超気持ちよく吹け上がります。

コレは乗らないと分からない魅力です。普段回せない大型乗りにこそ乗って感じて欲しい。

軽すぎる…

ヒラッヒラ曲がります。ちょっとの荷重でパタッと寝る。

車重が圧倒的に軽いので今までにない軽快さがあります。小道に入っても安心!

超遊べるじゃんコイツ!が第一印象でした。

スペック振り返り!

ではでは、早速新型GROMがどんなスペックなのか見ていきましょう!

エンジン(馬力/トルク)

エンジンは4ストローク2バルブ空冷単気筒(SOHC)。まあ125ccにありがちなエンジンです。

最高出力は10馬力/7250回転、最大トルクは11Nm/5500回転。

コレもまあ「ほーん」って感じ。特筆してハイパワー!ってワケじゃないです。

特筆すべきは、前モデルから4速→5速になっています。

コレは「巡航ギアが増えた、やったー!」ってインプレが多いですが注目すべき点がたぶん違います。

5速で巡航するので、1~4速がローギアードになっています。

実際、1速や2速で出る最高速度が旧型より低く加速重視になっているはずです。

5速化によるローギアードが「ブン回して楽しい!」に繋がっていると考えています。

しかしトップギアの5速は巡航楽チン!前モデルの4速より巡航回転数が低く、疲れませんし高燃費です!

取り回し!(足つき、車重)

GROMで取り回しを心配する必要はありません。

シート高は761mm、おそらく成人の99%が足つき良いです。

173cmがまたがると両足べったべたで膝が曲がります。

足つき良いを通り越して立てます。完全に膝を伸ばすとシートにお尻がつきません。

これは逆に180cmオーバーの人には窮屈かもしれません。

タンクのカットはとても大きいので膝は干渉しないと思いますが、縮こまった乗り方になりそうです。

車重は102kg!すげえ。

借り物で壊すといけないのでやりませんが、多分男性2人いれば持ち上がります。

こーんなギリギリまで倒しても片足片手で支えられます。

燃費!(航続距離)

ここだけの話、MOTOZIPの企画でバイクを借りるとガソリン代はMOTOZIP持ちなんですよ。

毎回「人の金でブン回すのは楽しいなァー!」って思いながら乗ってるんですが、グロムの燃費はなんと68.5km/L!

ブン回してもMOTOZIPの財布が痛みません!すばらしい!

燃料タンクは6Lと少ないですが、航続距離は驚異の381km!

北海道行っても余裕…。理論上、東京から神戸あたりまでワンタンクで走れます。

足回り!(サス・ブレーキ)

フォークは倒立31φ!

125ccで豪華すぎんか…。ゴールドのアウターチューブが輝いててカッコいいです。

リアサスペンションはモノサスですね。こちらもゴールドでカッコいい!

ブレーキはNISSIN!前2pod後ろ1podです。

なんと、フロントはABS装着です!125ccでも安全性抜群!

灯火類(ヘッドライト・テールランプ)

グロムに乗って感心したのが灯火類です。

ヘッドライト、テールランプがLEDでした。実物はめっちゃかっこいいです。

1日乗ってみた感想

1日乗ってみた感想は、とにかく「楽しい」の一言!

やっぱブン回せるバイクは楽しいっすよ。

実は私、大学時代125ccバイクで3万キロ通学で走ったんです。

その時の印象は「125ccバイクなんて移動手段、つまんねぇけど楽!」って感じでした。

125ccらしからぬスポーツ感

グロムは250ccや400ccのようなスポーツ感をそのまま小さくしたような楽しみがあります。

回せばレスポンスの良いエンジン、ノーマルマフラーでもそれなりにいい音がします。

そして冒頭に話したローギアードの加速重視設定。

極端な話、2速レブまで回してもスピード違反じゃないんです。ああ、素晴らしい。

ここで勘違いしてはいけないのは、グロムは125ccクラスじゃ最速じゃないです。

馬力やトルクで言えば、GSXやCBRなどのスポーツ寄りバイクに勝てません。

が、彼らは130kgと250ccに近い車重があります。

グロムの魅力は速さじゃなく、回す楽しみなのです!

軽さが演出する軽快さ!

軽いとだけ聞くと「倒れそうになった時支えられる」とか「取り回しが楽」とかをイメージしますが、違います。

軽さの真の恩恵はブレーキングにあると感じました。

ブレーキ装備が良いってのもありますが、めっちゃ止まります!

逆に、エンジンパワーが低くても加速が良くなる恩恵もあります。

この辺は、チューブレスホイールで回転軸の近くが軽いことも大きく影響していると思います。

ちょっと前にAPE100でレースに出たんですが、もうぜんっぜん違いますよ!

125ccとは思えない質感

価格と見た目のバランスが、グロムは絶妙に良いです!

125ccって、コストカットとの戦いだと思うんです。

だってコストをかけてバカ高くなった原付2種ってあんま需要ないでしょ?

だからメーカーにとっては「コストをかけず、性能や見た目にこだわる!」っていう難しいジャンルだと思うんです。

グロムは遠目から見ても、倒立フォーク、前後ディスクブレーキ、美しい塗装、デジタルスピードメーター、各種LEDライト…ぜんぜんチープじゃないんです。

降りた時に、「はー俺のバイクかっこいい」って思える125ccを現実的な価格で出したのは、本当にホンダすげえ!

ここが微妙…?グロムの欠点。

グロムも完璧なバイクじゃないです…。乗ってみて感じた欠点を書いておきます。

が、欠点を上回る長所がたくさんあるので、私的には問題ナシ!

蛍光色は好みが分かれる?

おそらく、ホンダから見たグロムのメインマーケットはタイなどの東南アジアです。

海外ツーリング大好きでタイとカンボジアだけで2500kmくらい走ってるのですが、東南アジアの若者はグロムが大好きです。

タイでは1日20台くらいグロムを見ます。タイはマジでホンダ帝国です。

その東南アジアで好かれるのが蛍光色!

ド派手で少しオモチャっぽさすらある派手な色が好まれるんです。

あえてその色に塗っている人も多いですし、アフターパーツも蛍光色が多め!

東南アジアでウケるようにデザインを寄せたのかなーとは思います。

日本人からすると派手すぎ…?と思う人もいるかも。

ウインカーだけLEDじゃない…!

美しいヘッドライト、テールランプとは対照的にウインカーはホンダ製によくあるデザインのハロゲンウインカー。

なんでここまでやって、ウインカーだけ手を抜いた!細かいところまで頑張れ…。

まあ数千円でLED化できるのでお好みでカスタムしましょう!

小さすぎて気づかれづらい。

125cc全部に言えることかもしれない…。

こっち見えてないのか…?っていう割り込みを1日2回もされてしまいました。

トラックドライバーが悪いと言いたいのではなく、気をつけましょうってことです。

125cc全般に言えますが、軽くて小さいのは利点でもあり欠点でもありますね…。

とはいえ欠点はこんなもん!全然我慢できます。

動画もあるよ

動くグロムが見たい人はこちら!

まとめ!グロムは買い…?!

結論!グロムは買いです!

いやホント何回も繰り返して申し訳ないっすけど、

「電動化」とか叫ばれる令和に、こんだけ軽くてエンジンブン回せるバイク出したの、ホント素晴らしいっすよ!

もうすぐ遊びに振った原付2種は減ってくるかもしれません…。

今のうちに楽しみましょう!遊べるバイクが欲しいならぜひ買って欲しい一台です!