クロスカブ110(2018)試乗インプレッション 歴代カブ史上で最高に攻めれる一台♪

クロスカブ110試乗しました

「眠くならない花粉症の薬あるよ」

医師にそう言われたので処方してもらったのですが目のかゆみがマックスです。パートさんに「目が真っ赤ですよ」と日々心配されます。ワールドウォークの番頭さん相京です。

先日スーパーカブ110を一週間ほどお借りしたあとにクロスカブ110をお借りしたのですが、正直・・・

「クロスカブ110ってスーパーカブ110の外装をSUVっぽく変えただけでしょ」と思っていたのですが、試乗してみたら思いのほか乗り味が違って感動したのでインプレッションなぞ書いてみたいと思います。

クロスカブ110のデザイン

クロスカブ110にはオフヘルとかクラシックタイプをあわせたい

クロスカブ110にはオフヘルとかクラシックタイプをあわせたい

SUVイメージのクロスカブ110なので最近流行りだしているビンテージとかオフロードタイプのヘルメットが似合いそう。個人的には最近リリースされたSHOEIのEX-ZEROとかはクラシックタイプのオフロードヘルメットなので似合う気がします。

デザイン的にはCT110ハンターカブに近くなった

デザイン的にはCT110ハンターカブに近くなった

クロスカブ110の先代モデルはレッグシールドが装着されていたり、わりともっさりとしたシルエットですが、全体的にスッキリしたデザインになって元ネタとされているCT110ハンターカブに近いイメージになりましたね!

クロスカブ110とスーパーカブ110の諸元表を見比べてみよう

クロスカブ110フロントビュー

クロスカブ110フロントビュー

クロスカブ110に乗ってみたらあまりにもスーパーカブ110と乗り味が異なったので後からじっくりと諸元表を見比べてみました。そしたらフレームとエンジンは共通なものの、以外にも異なる点が多い事に気がつきました。

クロスカブ110はフロントタイヤがワンサイズ太い

まずはこれ。クロスカブ110はフロントタイヤの横幅80mm。それに対してスーパーカブ110は70mmなんですね!クロスカブ110で走り出した際のどっしりとした感じはサスペンションのセッティングだけじゃなくてタイヤの幅が広いのも影響しているっぽい。

クロスカブ110の方が二次減速比は加速重視セッティング

詳しい説明は省きますがバイクは二次減速比のセッティングで加速重視、最高速重視のセッティングが可能。諸元表だと二次減速比っていうところの数値が大きければ加速重視、小さければ最高速重視になって動きが結構変わったりする。実際乗った感じは結構どっしり感が強かったので、「クロスカブ110の方が最高速重視のセッティングになっているのかな」と思ったのですが逆でした。

クロスカブ110の方が燃費はやや悪い

クロスカブ110の方がタイヤが太くて二次減速比のセッティングも加速重視のセッティングになっているわけだから、あたりまえなのですが実燃費に近いと言われているWMTCモードでクロスカブ110は66.7km/L。スーパーカブ110と比べると0.3km/L劣る事になります。でもギア比が加速重視でタイヤサイズも太いのにあまり変わらないですね。FIのセッティングも変えてるのかな?

クロスカブ110の方が重い

クロスカブ110はレッグシールドがついていないのでイメージ的にはシュッとしたイメージがあるのですが、スーパーカブ110比で7kgも重い!ヘッドライト周りにごっついフロントキャリアがついていたりハンドルもバーハンドルだったりするからかな?そりゃ乗った時にどっしり感があるわけだ。

クロスカブ110の方が足つきが悪い

身長165cmの番頭さんがクロスカブ110にまたがるとこんな感じ

身長165cmの番頭さんがクロスカブ110にまたがるとこんな感じ

これ多分クロスカブ110の方がリアショックが長いからだと思うのですが、シート高が49mm高くなっています。SUV、クロスオーバーっぽいイメージなのでサスペンションストロークは長めになっています。

数値だけ見てもこれだけ違うのだから乗り味が異なるのはあたりまえ。クロスカブ自体は2013年から販売されていますが、2018年からは中国生産から国内生産に変更してモデルチェンジ。パーツとかは海外で作ってアッセンブリーが国内って事だと思うのですが外装類の質感も向上している感じがします。

クロスカブ110はコーナーでしっかり攻められる

クロスカブ110サイドビュー

クロスカブ110サイドビュー

数値的なところで言うと前述したとおりなのですが、数値で図れないのがバイクのよいところ。
※もちろんわかるところもあるのですが。

いつも青山のホンダ本社で広報車両をお借りするのですが今回はスーパーカブ110と入れ替え。直前に乗っていたのでクロスカブ110との違いを顕著に体感する事ができました。

圧倒的に違うのは前後のサスペンションの動き。スーパーカブシリーズって良くも悪くも商業車両なので価格は抑えめ。豪華な装備がついているわけではありません。

スーパーカブ110の豪華版とも言えるスーパーカブC125にしたって前後サスペンションに関してはあまり良い印象がありません。

でもクロスカブ110に関してはサスペンションがしっかりしているのでコーナリングで倒しこんでも恐怖感がありません。タイヤは細いしグリップが極端に良いわけではないのでガッツリ走れるわけではありませんが結構攻めれます。

クロスカブ110の重さとタイヤの太さもメリットに

クロスカブ110 リアビュー

クロスカブ110 リアビュー

スーパーカブ110は商業車両なので幹線道路を60km/h巡航で走るっていうよりは、走ったり止まったりを繰り返す事を想定して設計されているはず。その証拠に他のバイクと違ってサイドスタンドを出してもエンジンがストップしないしね。(クロスカブ110もストップしません。スーパーカブC125はストップするよ。)そのため、動きも俊敏な感じ。

クロスカブ110はそれに対して加速もやや穏やかでどっしりした乗り味。スーパーカブ110に比べると加速にパンチがない感じがしますが幹線道路を60km/hで走行して見るとかなり安定感があります。サスペンションがしっかりしていて突き上げ感がないのもあるけど、タイヤの太さと自重が重い事もメリットになっている感じがします。この辺りは使い方と好みの問題もあるかも。

クロスカブ110の前後ドラムブレーキはやや頼りない

クロスカブ110は前後共にドラムブレーキ

クロスカブ110は前後共にドラムブレーキ

クロスカブは前後共にドラムブレーキ。最近の原付二種クラスのフロントブレーキは殆どがディスクブレーキが採用されています。クロスカブ110はギア付なのでギアをダウンしながらエンジンブレーキと併用すれば不満はそんなにないけれど、絶対的な制動力はイマイチ。

前を走行している車両が急ブレーキをかけた時などに「あぶね!」って思ってブレーキをガッツリかけてもピタッとは止まりません。車間距離をとるのはあたりまえですが気にした方が良いかもしれません。

クロスカブ110でタンデムするなら

クロスカブ110のリアキャリア

クロスカブ110のリアキャリア

2018年のモデルチェンジでクロスカブ110はタンデムステップが装備されて二人乗りができるようになりました。(車検証でも二人乗りになってます。2017モデルまでは一人乗りだった。)

ただタンデムするって言ってもスチール製のリアキャリアの上に座るので長時間は絶対に無理!ホンダのホームページを見るとアクセサリーページにリアキャリアの上に装着するシートはラインナップされていません。

キジマからはダブルシートがリリースされているので、クロスカブ110でタンデムする人はダブルシートを装着する事をお勧めします。

クロスカブ110DETAIL

クロスカブ110のエンジンはスーパーカブ110と共通

クロスカブ110のエンジンはスーパーカブ110と共通

クロスカブ110のタンデムステップはスイングアームに固定されている。

クロスカブ110のタンデムステップはスイングアームに固定されている。

メーターはクロスカブ110専用。ちょっと大きすぎる印象を受けた

メーターはクロスカブ110専用。ちょっと大きすぎる印象を受けた

小さい丸型LEDヘッドライトASSY

小さい丸型LEDヘッドライトASSY

クロスカブ110にはヘルメットホルダーが採用されている。地味に便利

クロスカブ110にはヘルメットホルダーが採用されている。地味に便利

クロスカブ110はキックでもエンジンスタート可能

クロスカブ110はキックでもエンジンスタート可能

クロスカブ110のフロントキャリアはSUV感を感じさせる

クロスカブ110のフロントキャリアはSUV感を感じさせる

クロスカブ110は日常の足からキャンプツーリングまで楽しみ方は広そう

クロスカブ110で旅に出たらめちゃくちゃ楽しそう♪

クロスカブ110で旅に出たらめちゃくちゃ楽しそう♪

僕は近所を走る用にアドレスV125を使っていて不満なんて一つもないですが、クロスカブ110に乗ると不思議と「あぁ・・・旅に出たい」と思ってしまいました。これはアドレスV125で走っている時にはあまり感じないもの。

何故?って聞かれたら「なんとなく」としか言いようがないのだけれど、ちょっとオフロードっぽいデザインと乗り心地の良い足周りが旅を連想させるのかもしれません。

アドレスV125が壊れてしまったらPCXかNMAXあたりに乗り換えたいと思っていたのですがクロスカブ110の魅力は単なる日常的な足に納まらない感じがします。キャンプツーリングとか楽しそうだなぁ。

追記:クロスカブ110の2019年モデルはくまモンバージョンが追加!

クロスカブ2019年モデルはカラーバリエーションの変更のみ

クロスカブ2019年モデルはカラーバリエーションの変更のみ

クロスカブ110は2018年にフルモデルチェンジしたばかりなので2019年はカラーバリエーションの変更のみ。クロスカブ110は従来のカムフラージュグリーンとパールシャイニングイエローの他にクロスカブ50で採用されていたクラシカルホワイトも追加されました。

クロスカブ110にくまモンバージョンが追加されました!

クロスカブ110にくまモンバージョンが追加されました!

「色が一色追加されるだけかぁ、まぁモデルチェンジしたばっかりだしなぁ」と思っていたら『くまモンバージョン』も追加されました。ベースになっているのは過去のホンダ車にも使われている事の多いグラファイトブラック。それにくまモンの赤いほっぺたをイメージした赤がサイドカバー、ヘッドライトケース、シートのパイピングなどに入っています。

カウルのサイド部分にくまモンエンブレムも追加!

カウルのサイド部分にくまモンエンブレムも追加!

2014年にはモンキー、2016年にジョルノ、そして2019年はクロスカブ50/110にくまモンバージョンが追加です。

CT125ハンターカブもでるかもよ!

CT125

CT125

東京モーターショー2019のホンダブースでワールドプレミアとなるCT125が展示されてました。

参考出品とはいえ、かなり作られており市販化される可能性は高そうです。

クロスカブ110はスーパーカブ110にオフロードテイストを加えたモデル。

CT125はスーパーカブC125がベースになっているようなので選択肢が広がるといいですね!

豪華装備のスーパーカブC125のインプレッション

https://motozip.jp/%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%ac%e3%83%83%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3/%e3%83%9b%e3%83%b3%e3%83%80%e3%80%80%e3%82%b9%e3%83%bc%e3%83%91%e3%83%bc%e3%82%ab%e3%83%96c125%e8%a9%a6%e4%b9%97%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%ac%e3%83%83%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3.html

1 個のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です