機能美が映える電動バイク!CAKE、Makka Renge(マッカ レンジ)を詳しく解説!

皆さんこんにちは!バイクライフの伝道師を目指しているプラムです。

今回は、ちょっと・・・いや、かなり珍しいバイクを試乗させてもらえるかもしれないというお話をいただき、”試乗できなかったらどうしよう・・・”という不安な気持ちを持ちつつも、伊豆半島の某所まで行ってきました。
結果から言いますと、そんな不安は杞憂に終わり、逆に、女優さんが足つき参考のモデルをしてくださるというご褒美までいただいちゃいました!

CAKEのターゲット層には、都会的なオシャレな女性も入っていると思うので、オジサンの写真で見るよりも、綺麗な女性の写真で見た方が100倍、いや1000倍参考になりますよね!(気になる写真は足つきの説明で!)

CAKEって何?バイクなの?

写真右側の白い車両が、今回試乗させていただいたマッカです。
左側の青みがかった車両はオッサというシリーズの車両で、運転免許枠は普通二輪になります。

CAKEは、スウェーデンの電動バイクメーカーです。
CAKEの電動バイクには、今回試乗させていただいたMakka(マッカ)シリーズの他に、Kalk(カルク)やOsa(オッサ(Oは、上にウムライト(点2つ))といったシリーズも有り、いずれもパット見で判る着飾らないオシャレ感を演出できる洗練されたデザインが光っています。
そんなCAKEがアジア圏への事業展開を進める中で、スポーツアパレルメーカーとして有名なゴールドウインのモーターグループが事業を担当し、協業というかたちで日本国内に導入する事となったのが、CAKEの電動バイクです。

実際どうだった?

二股になっている太いパイプフレームが印象的。

見た目の第1印象は
“オシャレ過ぎるだろ!”
というものでした。
DUCATIやKTM、MVアグスタ、モトグッチなど、欧州を起源とする主要メーカーのバイクでも長い間採用されてきたパイプフレームは近年、女性ライダーからも、
「かわいい」や、「温かみがある」、あるいは「チャーミング」
などといった感想が挙がる事が多いのだとか・・・

そんな背景を基にCAKEのバイクを見てみよう!
もうね、
“パイプフレームが主役です”
くらいの主張で綺麗な曲線を描いているでしょう?

このフレームが、自転車のように華奢なものだとまた印象が違うと思うのですが、極太のパイプを用いているところが、
“他とは違う”
といった強い印象を与えるのだと思います。

今回試乗させていただいたマッカ レンジは、出力と最高速度にリミッターを設けることで、日本国内では原動機付自転車(以下、原付)免許で運転できるように設定されたモデルです。

このため、基本スペックは以下のように設定されています。

最高速度:25km/h
航続距離:66km
車両重量:70kg
最大瞬間出力:1kW/定格出力:650W
価格:869,000円

数値だけだと良く分からないですよね。

そこで実際に乗ってみた第1印象は、
“軽い”
というものでした。

この“軽い”というのは、単に車重が軽いという事ではありません。

電動バイク特有のアクセル開度にダイレクトに反応する“スー”と滑るような軽さももちろんあるのですが、ハンドリングが凄く軽いという印象を受けたのです。

リム幅1.85で14インチのホイールに、幅3.00のファットなブロックタイヤを履いていたので、もう少しモッサリとした挙動をイメージしていたのですが、車体の傾きやハンドルの切り方に非常にスムーズに反応してくれました。

これは、ライトなどの重量物のマウントをフレームにしている事や、二股を採用した短くて軽いフロントフォークの採用、キャスター角の絶妙な角度設定などに起因するのではないかと思います。

自転車のような取り回しのフレームで、乗降が非常に楽にできます。

また、フレーム形状を見てもらうと解るのですが、シートの前側に足を通して着座する事ができるようになっています。

つまり、乗車に際して大きく足を開く必要が無いため、スカートはもちろん、乗ろうと思えば和服などでも乗車する事ができるのです。

一方で、アップライトな乗車姿勢となるため、重心が高くなって不安定になるかとの懸念もあったのですが、重量物であるバッテリーやモーターを下半部に配置しているために重心が低く抑えられ、低速走行時でも安定した操作性が確保されていた事には驚きました。

ちなみに、全長が短いフロントフォークは一般的に、フロントブレーキ使用時に底着きしたり、ヤワかったりして、前方へのつんのめりがあったりする場合が多いのです。

このため、試乗時には少し意地悪をして、わざとフロントを沈みこませるようなブレーキングを試してみました。
具体的には下り坂で強めにフロントブレーキをかけてみたのですがその際には、底着きする事もロックする事も無く、しっかりとフロント荷重を受け止めてくれていました。

試乗した中で、フロントサスペンションは良く動く印象を受けた一方で、リアのサスペンションは、見た目の印象よりも硬めに感じました。
おそらくコレは、バッテリーの重量の他、リアキャリア、フロントキャリア(オプション)への積荷の重量を支持するための設定ではないかと感じました。

メーター周りもスッキリとしていて機能的です。

また、この日はアップダウンのある伊豆市内を40km程度走ったのですが、比較的急な勾配であっても普通に走行する事ができるトルクもありました。
そして心配されがちなバッテリー容量も、今回の行程程度なら十分に余力を残せる性能を持っていると感じました。

ウィンカーやライト類はLEDで、周囲からの視認性もバッチリ!

ちなみに、サイドスタンドを下すとアクセルを捻っても車両が動く事は無くなります。このため、停まっている車両のアクセルを捻ったら急に走り出して事故になった・・・なんて事が起きないような安全機能もしっかりと装備されています。

注目ポイント

今回、私独自の視点での注目ポイントは3つあります!

1.5kWhと、ポータブル電源としても使えそうな容量のバッテリーを搭載しています。

第1のポイント

まず、第1の注目ポイントは、純正カスタムパーツが豊富な事です。
今回の車両は、リアキャリアとレッグガード、フロントスクリーンなどが取り付けられていました。
この他にも、フロントキャリアや、写真と異なる形状のリアキャリアなどもありますし、レッグガードやフロントスクリーンの色などを選ぶ事も可能です。
さらに、独特なフレーム形状の恩恵から、大容量のバッテリーを搭載する事もできちゃいます!
つまり、全てが純正でありながら、自分の好みや生活スタイルに合わせたオリジナルな1台に仕上げる事が可能なのです。

第2のポイント

シートの高さ調整は、自転車と同様に工具無しで行う事ができます。

次に、第2の注目ポイントは、シートの高さを変えられるという事です。
写真の車両は、シートを一番低い状態にしていますが、背の高い男性などの場合、乗車時に膝の曲がり具合がきつくなってしまう事もあり得ます。
そうした場合には、まるで自転車のようにシートの高さを簡単に変える事もできてしまうのです。

第3のポイント

キーホルダーのような雰囲気のタッチキー

最後に、第3の注目ポイントは、手元に電源スイッチが無いという事です。
電源は、電子キーをメーターパネルにタッチする事で起動します。
近未来的でカッコいいですよね。
でも、”どうせならキーレスタイプにすればよかったんじゃない?”とも思いますよね?
以下は私の考察なのですが、キーレスエントリーの場合、車両側のバッテリーにも待機電力の負荷がかかるんです。
このため、電子キーを近づけた時にのみ起動する電磁式のキーを採用すれば、待機電力を極めて小さくする事ができると思うのです。
このため、バッテリー容量が懸念される電動バイクに適したスタイルとしてこのようなタッチキーが採用されたのではないかと思いました。
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