え?乗り易さ増してるんじゃない?!雨の中で検証したジクサー150(2023年モデル)の実用性!

「雨天走行はインプレに最適!」

こんにちは、プラムです!
大事な事なのでもう一度書きますが、ビジネスシーンでも活躍するバイクにとって

「雨天走行はインプレに最適!」

だと思うんです。

何が言いたいかと言いますと、今回は、絶妙な排気量でビジネスシーンでも活躍するSUZUKIジクサー150(GIXXER150)の2023年モデルに試乗させていただく事ができたのですが、試乗当日は”MOTOZiPの中の人”に心配される位のザン降りの雨だったという事を言いたかったわけです・・・

ハイ、今、「ウケル」って思った人!

笑えない位実力があるバイクだったので、その点について張り切って紹介&感想を述べているので、ちょっと最後まで読んでいってください♪

それでは車両の紹介からいってみましょう!

ジクサー150ってどんなバイク?

見た目が立派で、グラマラスでカッコいい!

ジクサー150は、SUZUKIGSXシリーズVストロームシリーズと並ぶSUZUKIの3大柱の1つであるジクサーシリーズの末っ子です。

末っ子と言っても車格は立派で、ジクサー250と同等の見た目になっています。

昔の小排気量バイクと全然違う高品質感がありますから、見た目重視の人だったら、”既に買いなんじゃないでしょうか?”

タンクが単色じゃないところがニクイ演出ですよね!

今回試乗させていただいた車両のカラーリングは、ソニックシルバーメタリック/パールブレイズオレンジといったツートンの仕様になっています。

ツートンカラーに関しては、2022年モデルだけラインナップが無かったのですが、復活しました!

シルバーと、明るいオレンジがとても綺麗ですよね!

オレンジの雰囲気は、KTMのイメージカラーに近い感じです。

優れたデザイン

外観デザインは、2020年にフルモデルチェンジして現状の先鋭的なデザインになっています。

モデルチェンジ前のジクサーのデザインは、SUZUKIの二輪デザイン部門の毛塚康太氏によるものだったそうですが、モデルチェンジ後のデザインも同氏のデザインなのでしょうか?

グラマラスなタンク形状と、他に例を見ないフロントマスク、そしてマフラーと並行に跳ね上げられたテールカウルのデザインが、ヨーロピアンな雰囲気を醸し出していてステキですよね。

そのフロントマスクですが、3段に分かれたLEDの配置が目を引きます。

上段がロービーム、下段がポジション、中段がハイビームになっているのですが、こうしたヘッドライトを縦長にする手法っていうのは、SUZUKI車に多いですよね。

次にテールランプですが、リアのカウルに沿って埋め込むように仕立てていることで、ステップ回りからテールまでのラインが直線になり、スポーティーな雰囲気を向上させていますよね。

そして、マフラー(サイレンサー)も、ユニークです。

リアのキャリパーもBYBREです(フローティングタイプ1ポット)

ジクサー150のエンジンは、154ccで、SEPエンジンと呼ばれているSOHC型の単気筒エンジンなんですが、コチラのサイレンサーは排気管が2本出ているんです。

通常、特に小排気量のバイクなどだと、軽量化のために排気管を1本にまとめると思うのですが、ジクサー150ではあえて2本!しかも1つのサイレンサーの中に2本です。

このあたり、騒音や排ガス規制の関係なのかもしれませんが、カッコよさ重視といった感じが出ていて大好きです!

ちなみにSEPというのは、スズキ エコ パフォーマンスの略で、燃焼効率を上げ、フリクションロス(摩擦抵抗)を低減することにより、パワーを落とすことなく低燃費を実現したエンジンの総称なんだそうです。

安全性と利便性

また、ビジネスバイクとしても利用されるジクサー150ですから、安全装備もしっかりしています。

フロントブレーキは、直径266mmのディスクローターと、フローティングタイプの2ポットキャリパーが装備されています。

「BYBRE(バイブレ)」と書いてあるコチラのブレーキキャリパー、実はBremboがアジア圏の中小排気量車向けに提供しているブランドなんです。

このため信頼性も高く、実際、雨の日の走行でも良く効きました!

ちなみに、フロントブレーキには、ABSも装備されています。

さらに特徴的なポイントとしては、センタースタンドが標準装備されています。

昨今のネイキッドタイプのバイクには珍しい装備ですが、チェーンのメンテナンスホイールの清掃オイル交換などに便利です。

そして何より、車両を停めて置く際に車体を直立させることができるため幅をとらず、あまり広く無い駐輪場にも停めやすいというメリットもあります。

実際に乗ってみた

大きくて見やすいメーター:左側にシフトインジケーター、右側に燃料計、右下に時計が表示されています

走り出して最初に感じた事は、

“軽い!”

“音が静か!”

“スム~ズ~!”

といった点でした!

正直、試乗レベルではほとんどストレスを感じるところがありませんでした。

まぁ、あえて試乗時のストレスを挙げるとすれば、・・・
防水ブーツを履いていたのに浸水してきて靴下が濡れた事くらいでしょうか・・・

アレ、ホントに気持ち悪くてストレス溜まるんですよね!・・・
って、それはジクサー関係無いところですね^^;

走行性能に関して言うと、ジクサー150のギヤは5速までなのですが、一般道を流れに沿って走るのであれば、3速、または4速で十分です。

事前に調べたところによると(GoogleやYouTubeなどで調べました)、

「高回転域での振動がすごくて手や足が痺れた」

なんて情報もあったため、そのあたりも気にして乗ってみたのですが、個人的には気にするほどの振動は感じませんでした。

2023年モデルでは排ガス規制の関係で、2022モデルに比べて最高出力が1馬力、最大トルクが1Nmづつ抑えられたのですが、もしかしたらこうした味付けの関係で同じ高回転域であっても、振動特性が変わったのかもしれませんね。

たまに、○○年モデルは馬力が高いから・・・!

なんて感じで特定の年式のバイクを選ぶ事もあるかもしれませんが、実用性を考えた場合には、今回のジクサー150のように、馬力を抑えた方が乗り易さが増しているという事もあり得ますので、検討の際に頭の片隅に置いておいてもらえると良いかもしれません。

もっとも振動に関しての感じ方は人それぞれですし、普段私が乗っているバイクが2気筒の大型バイクで、アイドリングでも振動が多めにあるタイプだから上記のように感じたのかもしれませんが・・・(*_*;

クラッチ側には、ロー/ハイの切り替え、ウィンカー、ホーンの各スイッチがあります
アクセル側には、キル/オンスイッチと、セルボタンがあります

走行シーン的には多いと思われる街中では、ブレーキを多用するシーンも多いかと思います。

このため、ブレーキング性能に関して色々と試してみたところ、ウェット条件だったのですが、50km/h程度からでも結構短距離で停止してくれることがわかりました
これは、車重が軽い事も影響していのでしょうね。

ブレーキ性能を過信してはいけませんが、パニックブレーキとなり、フロントがロックしない限り、飛び出しなどにも対応できると思います。

こういった点では、フロントのみのABSを装備したという事が凄く意味のあるものだなと思えますね。

サスペンションも、意外としっかりしていました。

もっとフニャフニャしていたり、段差で跳ねたりするかなと思っていたのですが、許容できるレベルで振動を吸収し、かつ路面状況も伝えてくれる反応があります。

また、フロントのサスペンションもしっかりしていますので、急な飛び出し時などにおけるブレーキング時(急制動)にも、しっかり荷重をフロントタイヤに伝えてくれると思います。

さらにハンドル切れ角が大きく車重も軽いので、取り回しも楽だし、比較的狭い道でのUターンも楽です。

コーナーリングは、雨の一般道なのであまり参考になりませんが、良く曲がりました。

逆に、速度が足らないと、ちょっと切れ込み過ぎる感があるようにも感じました。

シュラウド周りのデザインも、意外と凝った感じになっていました

ホイールベースが短く、ハンドルが軽いので、高速域での直進安定性という点では難があるのかもしれませんが、そこまで高速で走り続けるシーンも無いでしょうから、全く問題無いと思います。

足つき性

痛恨のミス・・・足が見切れていました(*_*;

シート高は795mmあり、私の股下は約76cmなので、足つき性としてはあまり良く無く、母指球がつく位のイメージです。
以前、CB125Rに跨らせていただいた事があるのですが、そちらよりかは足つきが良いです。

このように、小柄な人にはあまり足つき性は良くないのですが、車両重量が139kgと軽量なため、不安感はありませんでした。

また、跨ってハンドルを握ると、腰高感があり、ハンドルが意外と低いように思えるのですが、見た目に反してタンクの長さは短く、ハンドルが遠いと思う事はありませんでした。

気になった点

殆ど無いのですが、あえて挙げるとするならば、サイドスタンドを上げた際、スタンドから飛び出している棒の部分(サイドスタンドを下す際の補助)がステップの真下に来るため、乗車した状態ではサイドスタンドが出しづらいといった点が気になりました。

総合的に見て

今回の車両は、ETC車載器が搭載されていなかったため、首都高での高速走行を試す事はできなかったのですが、100km/hでの巡航であれば、普通にできるのではないかと感じました。

また、乗車姿勢にも窮屈感は無く、高速道路や自動車専用道路の走行が可能で、実走で40km/L程度の燃費があり、タンク容量も12Lあるので長距離ツーリングにも対応できる事は言うまでもありません。
単純計算すると、1タンクで480km程度走れる事になります。

このため、ジクサー150は、通勤の足からツーリングまでマルチにこなせる相棒になり得るバイクでしょう。

つまり、メインのバイクとして所有しても良いですし気軽に乗れるセカンドバイクとして所有しても面白いのではないかという事です。

何より、このクラスのミッションバイクとしては圧倒的に安いというのは嬉しいですね(税込み:385,000円)。

全体的にコスパが高いと言われるスズキ車の中でも、特に高いコストパフォーマンスを誇る1台なのではないでしょうか!

参考までに価格比較をすると、同社のGSX-S125は、税込価格が420,200円です。

参考動画

色々な角度からバイクを見たい方がいたり、実際の音や走行シーンなども参考になるかと思い、動画も撮影してきました。

車両紹介→走行シーンとなります。
走行シーンは6:08秒あたりからになります。

雨天走行の様子が気になる方は、そのあたりからどうぞ♪