冬キャンは好きですが、寒いのは苦手です。
こんにちは!MOTOZIPのけんです!
2020年も終わりに近づき、みんな大好き冬キャンがシーズンインしました。
「やったぜ!フゥー!最高だ!」そんな歓声が聞こえてきます。ありがとう。どうもありがとう。
みんな大好きな冬キャンですが、大きな欠点があります。
冬キャンの欠点は「寒いこと」。
当たり前ですが、由々しき問題です。
それを解消すべく、私は革命的アイテムを購入しました。
笑’s 焚き火の箱easy

ステンレス製のため光学迷彩みたいになってますが、真ん中の銀色の箱です
いわゆる薪ストーブです。
この笑’sの薪ストーブ「焚き火の箱easy」はおそらく世界最小の部類です。
私はキャンプ用品マニアで年中ググり倒してるのですが、海外製品含めこれ以上に小さいのは見ません。
サイズを実測してみましたが、こんな感じでした。
本体 | 煙突 | 煙突カバー | |
収納時大きさ(mm) | 311×240×62 | 115×400×40 | 410×232×16 |
重さ(kg) | 2.5 | 3.6 | 0.42 |
合計しても5kg強!これは薪ストーブではかなり軽い部類です。
組み立て前は四角くなるため、デッドスペースが生まれづらいです。すばらしい。

煙突もこのサイズ…折り畳める煙突出してるの、笑’sくらいじゃないでしょうか。

これならバイクに積めるんじゃね?と思い気付いたら家に届いていました。
己の物欲が恐ろしいぜ…。
薪ストーブって何が良いの?

ガラス窓から揺れる火がみられるのも良いところ。
興奮気味に語っていますが、そもそも薪ストーブってなんだよ?って人のためにメリットを説明します。
焚き火台より暖かい!

外は真冬、でもストーブの近くは夏のようです。
薪ストーブは焚き火台より暖かいです。
理由は2点です。
- 火を閉じ込めるので熱効率が良い!
→鍋でお湯を沸かす時、蓋をした方が早く沸騰しますよね?アレと同じです。 - 火自体ではなく金属製のストーブ全体が熱を発する!
→本体はもちろん煙突まで暖かい(というか熱い)です。
テント内で使える!

テントの中に置いて煙突を外に出します。
自己責任ですが、テントの中で使えます。
※一酸化炭素中毒のリスクについては後述しますが、焚き火台や灯油ストーブよりリスクは低いと言えます。
冬キャンプでテント内が寒いと絶望しますよね…。
「キャンプがつまらない」という問題ではなく、「朝まで生きられるか分からない」という生命の危機を感じることもあります。
その点、薪ストーブがあればある程度安心できます。
もちろん寝るときは消しますが、寒くて起きても薪ストーブを付ければ暖まれるため安心です。
料理の幅が広がる!

常にアツアツの熱燗が飲めます
薪ストーブは調理器具としても優秀です。
3通りの使い方ができます!
- 上で煮る
- 中の火で焼く
- 下の熱で焼く
私は今回上でおでん、熱燗を温めつつ、下でピザを焼いたりしました。

バーナーは必要なく、焚き火の煤で汚れることもないので最高ですね…。
ダッチオーブンに見立てたスキレットを中に入れてパンを焼く!なんてのも楽しそうです。
焚き火臭くない!
薪ストーブの排気は全て煙突から出るため、焚き火のように服が臭くなりません!
キャンプ帰りに奥さんに「すぐ洗濯して!」と怒られることもありません!
ご家庭に気を遣う旦那様にはすごく嬉しいメリットです。
積載してみる

40Lのホムセン箱(下)+34Lのタフザック(上)の構成!
積載をしてみました。普通のホムセン箱にも上のドライバッグにも余裕で収まります。
…というか、バックパックにも入りました。恐るべし笑’s…!

普段使いのバックパック(23L)にも入ります
キャンプ場で使ってみる

今回薪ストーブを使うのは西湖湖畔キャンプ場!
12月中旬の富士五湖だけあって、良い感じに冷えています。

朝8時でこれ。予報では最低気温-1度です。
組み立ててみる
組み立てはとても簡単。パーツを順番通り差し込んでいくだけ。
初心者でも本体と煙突合わせて5~10分あれば組み立てられます。

煙突は広げて合わせるだけ。こちらも簡単です!

煙突は広げて重ねるだけ
組み立て方法はあえて詳しく載せません。
なぜなら笑’s公式Youtubeが世界一詳しく説明しているためです。
ありがとう笑’s!大好きだ笑’s!

完成!初組み立てですがここまで10分掛からなかったです。
テントの中に入れてみる
あとはテントの中に入れるだけです。
今回使ったテンマクデザインのサーカスTCは入り口のジッパーがダブルになっているので、煙突だけを出しやすいです。

内側から見るとこんな感じ

外から見るとこんな感じ
もしダブルジッパーではない場合はクリップ留めしてください。
テントに穴を開けて良ければ「フラッシングキット」という加工パーツもあります。調べてみてください。
いざ!火入れ!

着火剤の上に薪を並べて火を付けます
火入れをします。基本的には焚き火台と変わりません。
焚き火台だと下が細い薪で上が太い薪が原則ですが、薪ストーブでは蓋があり上に熱が逃げないので特に意識しなくて良いとのこと。

バーナーで勢いよく火をつけます。
風に左右されることがないので、焚き火台に比べて簡単に火がつくと思います。
煙突が温まるまでは煙が逆流しやすいので、テントはよく換気して着火しましょう!

つきました!窓から揺れる火をみて楽しみます。
使ってみてどう?
一言で言うと最高ですね。
テント内が暖かくなるし、料理や飲み物も保温できます。

外は2.8度でも中は15度!
焚き火の煙で目が染みることも、風で消えたり飛び火する心配もありません。
なぜ今まで買わなかったのか…薪ストがあると文明レベルが変わります。
火を見ながらおでんと熱燗を温めて一杯やる。最高の休日すぎて少し鼻血が出ました。

おでんが常に温かい…当たり前ですが最高です。
しかしもちろん欠点もあります。
薪ストーブの欠点
薪ストーブは快適である一方、もちろん欠点もあります。
温度調節がムズい

薪を燃やせば暖かいのですが、薪を入れすぎると暑く、入れないと寒いです。
エアコンのように温度を自動調節してくれないので、薪のお世話は結構せわしないです。
薪の消費がハンパない
薪がみるみるなくなります。
今回は2束買ったのですが、それでも節約しながら使って朝は控えめでした。
積載に余裕があればオガライトなど持続力の高い薪を持参するのが良いでしょう。
特にキャンプ場で薪を買った場合、木の品種や乾燥具合にバラつきがあり、燃やすまで必要な薪の量が読めません…。
使えるテントが限られる

バイクがそのまま入るほど大きなサーカスTC
薪ストーブは全てのテントで使えるわけではありません。
- 煙突を出せる作りになっていること
- シェル型で床が地面になること
が条件となります。
「バイクで持ち運べるほど軽量コンパクト」という条件に加えて、「薪ストーブが使える」ことも必要なのです。
…が、この条件のテントはなかなか少ない。
特に向いているのは私の使ったサーカスTCのような、コットン混紡生地です。
コットンを混ぜることで通気性が良く、燃えづらくなっています。
自分のテントがそのまま使えない場合は、薪ストが使えるテントもお買い上げとなります。たかーい!
薪ストは一酸化炭素中毒の危険がある!
一酸化炭素中毒のリスクがあることを忘れてはいけません。
適切な対策をしていればリスクは限りなく低くできますが、リスクがあることは常に意識しましょう!
(ただ、死に直結するためか、ネットでは大袈裟に書かれていることが多いです)
対策をいくつか書いておきます。
薪は絶対完全燃焼させる!
薪を完全燃焼させれば一酸化炭素のリスクは低いです。
いくつか理由を説明します。
- 一酸化炭素は燃える!
→つまり、二次燃焼するほど薪が良く燃えていれば良いのです。 - 煙突が熱くなればドラフト効果が生まれる!
→煙突が熱くなれば煙突から排気される力が強くなります。
テント内が酸欠になっていたり、薪が湿っていて不完全燃焼となった場合に一酸化炭素が発生するリスクがあります。
しかし、そもそも良く燃えていれば極端に恐る必要がありません。
テントは完全に密封しない!

テントは入り口を少し開け、天井のベンチレーションも開くようにしましょう。
一酸化炭素は空気より軽いので、天井が空いていれば上から抜けます。
加えて、コットン混紡だと通気性が良いのでテント自体が呼吸するので安心です。
寒いからと完全に密封しないようにしましょう!
一酸化炭素センサーである程度防げる

一酸化炭素が一定値を超えると警告音が鳴るよ
ここまでで分かる通り、一酸化炭素がテント内に充満するというのは起きづらいですが、それでも怖いのでセンサーを設置します。
一酸化炭素は空気より軽いので、自分の頭より高い位置に設置しましょう。
センサーが鳴ったら姿勢を低くして外に出て、良くテントを換気しましょう。
(致死量より早い段階でセンサーは鳴ります)
動画もあるよ
実際に揺れる火を見た方が薪ストの良さが伝わると思います。
まとめ

薪ストーブはすばらしい!
バイクで運べるかなーって思っていた人、結構いるんじゃないでしょうか。
冬キャンプ最強ギアとして名高い薪ストーブはバイクで運べます!
ぜひ皆さんも薪ストを導入して、最高の冬キャンプを過ごしてください!