キャンプツーリングの宿泊革命!ハンモック泊のススメ

ハンモックでくつろぎながらこんにちは!

はじめまして。バイクに乗って野宿をしたり林道さんぽをしたりしながらライターをしております、高木はるかと申します。

2013年に初めての愛車エストレヤを購入して以降バイクにハマり、現在はVersys650・クロスカブ110・スーパーカブ90の3台の愛車と一緒に遊びまわりながら文章やイラストを描いています。

 

さてさて皆さん、キャンプツーリングをしながらこんなお悩みはありませんか?

 

  • 荷物が多すぎる
  • テントの中がサウナになる

 

当てはまる方には今回私がおすすめする宿泊方法で革命が起きるかもしれません。

 

それは、、

 

ハンモック泊

 

そう、ハンモックでキャンプをするスタイルです。

今日は皆さんにハンモックでキャンプツーリングをするメリット、そしてデメリットをご紹介させてください。

 

宿泊用のハンモックとは

まず、一般的なハンモックと宿泊用のハンモックの違いをご説明します。

 

おそらく皆さんが「ハンモック」と聞いてご想像するのはこのような形。

で、合ってますか…?(違ったらごめんなさい!!)

 

対して宿泊用のハンモックこんな感じです。

 

具体的に何が違うかというと難しい…。

夏には嬉しい蚊帳がついていたり、幅が広く体を包み込むような構造になっていたり、内ポケットやランタンフックのような便利なツールがついている事などでしょうか。

内側のポケットにはスマホや懐中電灯を入れると便利!

 

ここにランタンをさげればハンモック内はまるで自分だけの秘密基地。

 

ハンモックを吊る紐(ライン)の張り具合などを調整することでハンモック本体を地面と平行に近い状態までもっていくことができるため、比較的腰にも優しい構造であることも特徴のひとつであるかもしれません。

 

ハンモック泊のメリット

 

荷物が小さく軽い

 

夏の暖かい時期などにハンモック泊をする場合、最低限必須なのはこのハンモック本体のみ。

ね?とってもコンパクト。

 

寒くなったり雨が降ったりしたらこれだけでは対応できないので、季節や天気に応じてタープやマット、アンダーブランケットなどを追加して対応していきます。

 

私は外からの視線や日光を遮るため、夏であってもほとんどの場合はタープも一緒に張って使っています。

ハンモックと同様2本の木の間に張るため、ポールがなくても設営ができるのでコンパクトにまとめることができます。

 

上の写真のようにクローズになるよう張った場合はこのように中はかなり狭くなります。

 

そのためクローズにするのは寝るときだけにして、起きているときはこんな感じにポールや木の枝を使ってオープンにタープを張ると過ごしやすくなりますよ!

 

設営が簡単

 

まずは絶対に使ったほうが良いハンモックのオプションパーツのご紹介から。
これらを使うことでロープを結んだりほどいたり、ハンモックを畳んだりといった手間を省くことができ、大幅に設営・撤収時間を短縮することができます。

 

 

ハンモックスリーブ

ハンモックを覆い、蛇のように細長くまとめるための道具。
畳まなくてもハンモックを細くまとめることができるため、簡単に収納できるようになります。

 

ウーピースリング

編み込みによって自在ロープのように長さ調節ができる紐。
これがあることで張り具合の調節が容易になります。
ダイニーマという超軽量&耐衝撃性・対引裂強度の高い材質でてきているものがおすすめ。

 

カラビナ

ツリーハガーとウーピースリングを接続するのに使います。
これがあることで、ロープを結ばなくても両者を強固に接続することができます。

自分の全体重を預けるため、必ず登山用のような耐荷重が高いものを選びましょう。

 

ツリーハガー(ストラップ)

両端が輪っかになったロープ。木に巻き付けることで簡単に設営できるようにするパーツです。
樹木を保護するため、必ず2㎝以上の幅があるものを使いましょう。

 

私が使っているDDハンモック社の「フロントライン」というハンモックはこれらをオプションで追加購入する必要がありますが、商品によってはもともと付属品としてついている場合もあります。

ご購入前に確認してみてね!

 

ではさっそく設営してみましょう!!

 

まずはツリーハガーを1.5~2mぐらいの高さにセットします。

156cmの私の場合、目線の少し上を目安にツリーハガーを巻きます。

一見スルッと落ちそうですが、大丈夫。
ツリーハガーは木の表面との摩擦で固定されるため、ハンモックを接続することでツリーハガーにテンションがかかり、しっかりと固定できるのです。

木の表面との摩擦でまったく動きません。

 

ツリーハガーにカラビナでウーピースリング(と接続されたハンモック)を取り付けます。

 

ここまできたら一旦体重をかけて、しっかり固定できているかを確認してみます。

ばっちりです。

 

スリーブを取りはずします。

ハンモックが姿を現しました。

風が強い日だったのでハンモックがブワっと膨らみました。

 

蚊帳を組み立てます。

スリーブにポールを差し込み、

ゴム紐をカラビナに引っ掛けます。

最後にウーピースリングの長さを調整し、ハンモック本体を地面と平行にすれば、、

 

あっという間に完成!!!

慣れれば5分ぐらいで設営できます。

寝心地が良い

個人差はあると思いますが、私にとってはかなり寝心地が良いです。
しっかり張れていればほとんど揺れることはなく、相当強くない限りは風が吹いた場合でも安定しているため、宙づりになっているという不安さはまったくありません。

寝っ転がったときの中の様子。寒くなり始めの季節だったため寝袋を持ち込んでいます。

 

初めての時は左右を布に包まれている状態に緊張して寝ている間に力が入り、足が攣って目が覚めてしまったりしたのですが、
慣れてからはむしろ安心感があり、今では朝まで一度も目を覚まさずにぐっすり寝ることができています。

屋根、壁がないに等しいため風通しがよく、特に夏の暑い夜はテントと比較するとかなり快適です。

 

ちなみに夜も気持ち良いのですが、春や秋の昼間、暖かい時間にポカポカとお昼寝をしている時はまさにゆりかごのよう。
家の布団で寝るのとは一味違う特別な時間です。

 

 

他にも

路面の状態を気にしなくても良い
低めに張ることで椅子代わりに使うこともできる

などのメリットがあります。

ハンモック泊のデメリット

 

ここまで良い点ばかり挙げてきましたが、ハンモック泊にはデメリットもあります。

 

荷物の置き場所に困る

 

テントであれば前室や室内に荷物を持ち込むことができるのですが、ハンモックは人ひとりが寝転がるスペースしかないため、必要最低限の荷物しか持ち込むことはできません。

 

私の場合はスマホやバイクのキー、財布などの貴重品のみをハンモック内に持ち込み、それ以外はバイクに積載したままにしています。

ハンモックの真横にバイクを駐輪すれば、寝たまま手を伸ばして荷物を取り出す「超横着スタイル」で過ごすことができるので、乗り入れができるサイトがおすすめです。

 

乗り入れができないサイトの場合は、バイクに積んでいるホムセン箱ごと荷物をおろしています。

地面に直接荷物を置くのに抵抗がある方は、レジャーシートを1枚持っておくと便利です。

 

他のハンモック泊をしている方を見ていると、ハンモックの下に更に荷物用の小さいハンモックをつけている方もいました。

 

 

木がない場所では設営できない

 

2本の木、それも程よい距離感の木がないと設営することができません。広い芝生が売りのキャンプ場では特に場所探しに苦労することが考えられます。

また木の保護などの観点からハンモックを禁止しているキャンプ場もあり、事前の確認も必要となります。

特にロングツーリング中などの際にノープランで宿泊先を探す場合は、万が一ハンモックが使えなかった時のため、タープ泊もできるように用意をしておいた方が良いかもしれません。

 

万が一転落した場合に危険

そう簡単に起きることではありませんが、万が一落ちた場合は寝ている無防備な状態から1m近く落下することになるため危険です。

次の3点の問題に気を付けましょう。

 

ハンモック本体の幅が狭すぎる

ハンモック自体にある程度の横幅があることで、体をまるごと包み込むようにホールドすることができます。

幅が狭い場合、ホールドしきれずにバランスを崩し、ひっくり返ってしまう恐れがあります。

私が使用しているDDハンモックのフロントラインは140㎝の横幅があります。これぐらいあればかなり安定するので、ひとつの目安にしていただけますと幸いです。

幅がしっかりあれば、ハンモック内であぐらをかいて座っても安定しています。

 

ハンモックの破損

一般的なテントと同様にポリエステルやナイロンで作られていることが多いハンモックですが、長く使っているうちに経年劣化したり焚き火の火の粉が飛んで穴が開いたり、脆くなる可能性があります。

携帯性にすぐれた薄めの生地で作られているハンモックもあり、そういった商品は通常品に比べて破れやすいというリスクも抱えています。

寝転がる前に一度座って体重をかけ、状態のチェックをしてから寝転ぶことをオススメします。メーカーによっては修理のサポートや保証がある商品もあるため、購入前に調べてみてください!

パーツの破損

ウーピースリング、カラビナなどの耐荷重をよく確認して購入しましょう。

例えばカラビナであれば、アバウトな言い方になってしまいますが、クライミング用のカラビナを選べば軽さと強度を兼ね備えています。

アクセサリーカラビナと比較すると高価なため

「カラビナにこんな値段…」

と思ってしまいますが、自分の命を預けるものなので惜しまずお金をかけましょう。

 

まとめ

 

ざっとご紹介しましたが、ハンモックの良さが伝わりましたでしょうか?

 

まだハンモック泊を初めたばかりの私ですが早くもその魅力に夢中になってしまい、

2本の木を見ると「あそこは設営によさそう」と妄想したり、次のハンモックまでの日を指折り数えてしまったりしています。

 

キャンプ愛好家の間では人気になりつつあるものの一般的にはまだ認知度が低いハンモックキャンプ、これの記事をきっかけに興味を持って挑戦してくださる方がいるととても幸せです。

読んでくださってありがとうございました!!