ガエルネのオフブーツはなぜ最強なのか?実際に買ってみた【GAERNE ファストバック】

「オフロードブーツがほしい」そうオフロード経験者に伝えたとき、

「ガエルネにしとけ」

と言われたことありませんか?
少なくとも私は10回以上あります。

オフロード始めた時から不思議だった
「なんで皆ガエルネを薦めるんだろう?」という疑問を解消すべく、実際に自腹で買ってみたぞ!
(自腹購入なのでメーカーに一切忖度なしだ!)

オンオフ300km以上、クソミソに泥だらけにしてきたのでぜひ最後までみて欲しい。

これがガエルネだ!

早速私のガエルネを見ていただこう。こちらだ!

カッコ良すぎて震える。初夜は抱いて寝ました。

買ったのはガエルネのエンデューロモデルのファストバック。
ガエルネ ファストバックは見た目にも妥協がない。
最近流行りのスクランブラーやVMXスタイルのバイク・ファッションにもマッチします。

もちろんオフロードコースしか走らない人のためにレッドやイエロー等の派手カラーを含む5色を展開しているぞ!
下の画像は友人のブラックとホワイト!最後までブラウンと悩みました。

白と黒もかっこいい

防御力が高いのに動きやすい、という衝撃

ファストバックの凄まじいところは、防御力が高いのに動きやすいところだ。

ある程度オフロードしてる人は「矛盾しとるやんけ」と思うかもしれない。
通常、オフロード用ブーツは防御力を高める=ガチガチに固める、という造りになるため動きづらくなるのだ。

それを解消するのが独自機構の「アンクルフレーム」と「ピボットシステム」です。
ピボットがついており、縦には動くけど横には動かない構造になっています!

横には動かない=足首を捻らない
縦には動く=バイク操作はしやすい

参考に私の他のブーツを見てみましょう。
まずは一般的なオフロードブーツ(白のブーツ)です。

防御力が高いですが、足首はガチガチに固まっています。
バイクの操作に必要な縦方向の動きが大きく制限されます。

防御力の高いオフロードブーツは通常、縦にも横にも動かない

次は一般的なツーリングブーツ(茶色の短いブーツ)です。

動きやすいですが、足首の防御力はありません。ほぼ革長靴です。
バイクの操作に必要な縦方向の動きはしやすいですが、横方向にも大きく動いてしまいます。

動きやすいツーリングブーツは縦にも横にも動いてしまう…

次に今回買ったガエルネ ファストバック!

バイクの操作に必要な縦の動きがしやすく、横方向へは捻れないので防御力が高いです。
(足首部分は横にねじれません)

ファストバックは縦には動くけど横には動かない!

ブーツそのものの造りが素晴らしい

私服用ブーツ含め15足以上買ってきたが、ガエルネのブーツはそもそもブーツとして完成度が高いです。
生産国は未だにイタリアに拘り、北イタリアの工場で職人が手作業で仕上げています。

その理由は堅牢性の高い製法にあります。
ブーツ本体とソールを固定する製法が北イタリア伝統のノルウェージャン製法!
100年持つと言われているほど堅牢です。

ノルウェージャン製法で縫い付けられたエンデューロソール

レッドウィング等で採用される「グッドイヤーウェルト製法」と比べ非常に堅牢ですがコストが掛かるため、正直に言って各メーカーが敬遠している方法です。
ブランディングのためにイタリアで造っているのではなく、イタリアの職人しか造れない製法で造ってるのでイタリア製なのです。

また、公式HPでは推していませんが、なんとファストバックの外装は本革ではなく合皮(マイクロファイバー)です。
これはラリーやエンデューロ、ツーリングの使用を考えて雨に強い合皮を採用したものと考えられます。一般的に本革はメンテナンスが大変で水に弱いので、品質が維持できるなら合皮は合理的な選択です。

ここまで汚しても中は濡れていません!

オンオフ300km乗り倒した感想…

マジで300kmの間に「すげえ」って100回くらい言いました。
この感動を伝えます。

シフト操作が楽過ぎてチビる

オフロードブーツなのに普通に街乗りできます!そのくらいシフト操作が楽!
ガッチリしたオフロードブーツだと足全体を上げてシフトアップしますが、ファストバックは足首だけでシフトアップ可能!

友人のファストバックを見せてもらいましたが、使い込むとここまで柔らかくなります。

ソールのグリップ力すごすぎ!

今回私が買ったのは特に滑らない「エンデューロソール」のモデル!
バイクを降りて押し引きする際、泥でも滑らないようにソールのグリップ力が高いのですが、これがすごい!
良い景色を見つけて散策をするときも滑る気がせず心強いです!

もちろん激坂で止まって押し引きすることも可能!

ブーツは大丈夫でも人間がキツイ。

防御力が高いのに動きやすい!

乗って気づいたファストバックの微妙なところ…

パーフェクトブーツに思えたファストバックだが、やはり欠点もありました…。

価格が高い

ファストバックの定価は44,000円(税込)!
安い買い物ではありません。
価格相応の機能はあると思うけど、初心者からしたら「もっと安いブーツはある!」と思ってしまいますよね。

防御力は最強ではない

残念ながら最強の防御力をもっているわけではありません。
モトクロスレースに参戦して高速で転ぶ可能性がある場合等はもっと堅牢なモデルが良いと思います。

アンクルフレームとピボットシステムは「動きやすさ」と「防御力」を両立させたコンセプトなので、防御力全振りのブーツには敵いません。
モトクロスガチ勢は大人しくもっとハードなブーツを買おう!

ニーガードを使う場合はストラップ変更が必要

ニーガード、ニーブレースを使う場合はオプションの「エクストラロングストラップ」の使用が推奨されている!

とはいえエクストラロングストラップは1600円ほど。高い買い物ではない。
予備のストラップを最初に買ったと思えば少しは納得感がある…?

ファストバックのメンテナンス

ちなみにファストバックは合皮なので、本革用のミンクオイルなどの注油は不要だ。
しかし、ガエルネ公式から合皮対応のウォータープルーフオイルが出ている。不安な人は買って最初に塗り込んでおくと防水性能や寿命が伸びるのでオススメです。

左がクリーム塗布前、右がクリーム塗布後

あとはマメに拭くこと、匂い消し対策は毎回するのがオススメ。
水に付けて放置すると後日ドブのような匂いになるぞ(経験談)

動画もあるよ

まとめ!一度履いたら手放せないとはこのこと。

ガチで一家に一足ガエルネ。テレビ・洗濯機・冷蔵庫・ガエルネである。

オフローダー人口のうち、林道ツーリングに行く人は体感的に8割くらいいます。
その8割には間違いなく刺さるブーツだと思います。

逆に、残り2割のモトクロス、エンデューロをガッチリやり込む人は、このブーツでは防御力が物足りないかもしれません。(そんなガチ勢は私に言われなくても分かっていると思いますが…)

圧倒的な万能さ。ぜひ一度用品店で実物を見て、履いてみることをオススメします!