素人がカーボンパーツを塗装してみたら大失敗した?!缶スプレー自家塗装チャレンジ!

心をクリア塗装したいです。こんにちは、けんです!

バイクに乗ってると「自分で塗装した」って人が結構いて、憧れますよね!

最近は缶スプレーでも上手く塗装できるよ!という意見もあって、今回初めて塗装にチャレンジすることにしました!

※素人の塗装のため、手順/理論を間違えている可能性があります。ご了承ください。

塗装するのに選んだのがコイツだ!

購入直後のパーツ!艶がない…。

買ったのは、WR250Xのカーボンフレームガードです!

WR250X/Rってスポーツするとブーツでフレームをギタギタにしてしまうんです。純正オプションで出てるくらい、フレームガードはみんな付けるパーツです。

例によってヤフオクで中古を半額以下で購入しました!安かった理由は2点!

  • 艶が消えてるから
    →再塗装で解決!
  • 傷だらけだから
    →塗装面の傷は再塗装で消えるはず!

※塗装面の傷は再塗装で消えるけど、塗装の下まで傷が入っていたら傷は消えません…。

ガッツリ傷がある箇所もあります。

直せればすげーお買い得じゃん!やったぜ!

・・・と、思っていました。そう、購入直後までは・・・。

塗装の手順!

見切り発車した私は購入後にカーボンの塗装を調べました。

概ねこんな手順で塗装すればOKのようです!

古い塗装の除去!

最初はこんな状態。古い塗装が傷だらけの状態です。

まずサンドペーパーで古い塗膜を削ります。

古い塗装が大体削れたらやめます。深い傷は残っていても仕方ないです。

全部取ろうとしてカーボンの素地まで削ったら大変なことになるので…。

新しく塗装!

古い塗装の上から新しく塗装をします。浸透すると古い塗装にあわせて少し段差がでるかもしれません。

再度段差をなくすためサンドペーパーします。

最後に上から新しい塗装をして完了!

ここまでが塗装の流れになります!傷ついたパーツなので手順が長いです…。

使う道具!

使う道具はシンプルで、霧吹き、サンドペーパー、下地/塗装の缶スプレー2種類だけです!

今回はカーボン柄を見せたいので、クリアのみの塗装をします。

左からサンドペーパー、塗装(上地)、塗装(下地)、霧吹き

カーボンパーツは塗装なしでも使用できますが、日光で白くなっていきます。保護のためにもクリア塗装した方が長持ちするようです。

いざ!塗装開始!

迷っていても仕方ない!定価1.7万円の高額パーツを塗装していきます!こえー!

雨でお出かけも整備もできない日なので、家でできる塗装をします!ベランダに段ボールを敷いて作業します。

(この時点で塗装経験者の方は察すると思いますが・・・)

作業時は削れたカーボンが肺に入ると非常にマズいので、必ずマスクをしてください。

あれ?!クリア吹いたのに白くなった!

雨の日にベランダで塗装を進めると…あれ?!クリアなのに真っ白になりました!

俺間違えて白い塗料買ったっけ?と思ったけど、やっぱりクリアを買ってました。

なんだよこれー!もー!と思ってググったところ、こんなことが分かりました。

雨の日に塗装してはいけなかった。

そう、雨の日に塗装するのは禁忌でした。いわゆる「かぶる」と言われる現象です。

塗料の気化熱によって空気中の湿気が結露し、塗膜の表面に付くため白濁してしまいます。

ドライヤーで乾かすとマシになるという情報を聞いて試しましたが、熱風を出してもこんな感じ。

ああ・・・1.7万円のパーツがこの有様です。

8/31に夏休みの宿題が全て残っている時と同じくらいの絶望感です。もう何もやる気が起きない。

いざ、手直し!

しかし!この白濁も削って塗装すれば直るはず!

そう信じて作業を初めからやり直します!

ここから再スタート!絶望的状態…。

まずはサンドペーパーでガリガリ削っていきます。一番粗い240番から!

磨いた箇所は白濁が取れてきました!これはイケるのでは…?!

そのまま600番で磨いていきます!

よし、塗装は剥がれました!(カーボン地まで削ってしまったかは素人目には分かりません…)

下の画像では全体的に白いですが、これは雨の日の塗装による白濁ではなく、足付による白みです。

塗装していきます!まずは下地のミッチャクロン!

上下左右に振りながら少しずつ振りかけます。決して一気に吹いてはいけません。

次にラッカーのクリア!

これは何度も何度も薄く重ね塗りします。

重ね塗りのタイミングは、乾ききる直前のペタペタした状態がベストらしいです。

・・・と言ってパーツを触るわけにはいかないので、同時並行でパーツクリーナーの缶も塗装しておきます!

パーツクリーナーの缶を指で触って乾く直前のペタペタになったら、カーボンパーツの重ね塗りをします。

重ね塗りを5回ほどしたら完成!

で・・・できた!カーボン塗装完了!

良い感じじゃないですか?!割と綺麗なクリアが塗れました!

カーボンパーツが真っ白になったときは、僕の頭の中まで真っ白になりましたが、なんとか形になり一安心です…。

バイクに取り付けてみます。

おお…!コレは意外とイケてるのでは?!

検証結果!素人でもカーボン塗装はできる。しかし…

検証の結果、缶スプレーのカーボン塗装自体は素人でもできると分かりました!

しかし、大きく2点の誤算がありました。

雨の日は絶対に塗装してはいけない

雨の日は絶対に塗装しちゃダメです。

初歩的なミスだと思いますが、一度失敗して覚える事なのかもしれません。(それをカーボンでやったのが不運でしたが)

傷は再塗装では全て消えない

傷は再塗装では全て消えませんでした。

確かに小さな塗装面の傷は消えましたが、やはり塗装の下まで達している傷も多くサンドペーパーの研磨では消えませんでした。

オークションサイトなどの小さな画像では傷の深さを判断しづらく、今回のように「再塗装で傷をごまかす!」というのは本当に小傷だけに有効な手法でした。

みなさんもこの失敗を糧に、カーボン塗装にチャレンジしてみてください!