MOTOZIPをご覧の皆様こんにちわ、北海道が好き過ぎちゃって移住した男、さすライダーです。
僕は2019年5月に千葉県から北海道に移住しましたが、お陰様でその後順調に北海道ライフをエンジョイしておりますので、この辺で一度メリットはもちろんデメリットも、そしてみんな大好きお金についても包み隠さず暴露しようと思った次第です。
果たしてライダーの聖地「北海道」へと移住した、一人のライダーが感じた正直な感想とは?
メリット1:玄関開けたら北海道ツーリング
玄関開けたら2分でご飯、、、じゃなくて、開けた瞬間から北海道ツーリング!まさにこれこそが多くのライダーが求めているライフスタイルではないでしょうか?
ご存知の通り、北海道は日本屈指のツーリング天国でございますが、多くのライダーはまずはフェリーや飛行機に乗って現地へと向かう必要があるわけです。
つまり「あぁ、もう我慢できね〜、今すぐ北海道ツーリングがしたい!」と思っても、まずは時間を捻出して、フェリーとかの予約をして、当日まで待ちに待って、、、ようやくスタートするわけです。

知床に行きたくても、今すぐ行けるわけじゃない
ところが僕のように思い切って北海道へ移住しちゃうと、なんということでしょう!
あの夢にまで見た憧れの北海道ツーリングが、自宅の玄関を開けた瞬間からスタートするではあ〜りませんか!、、、つまりは「走り出した瞬間から北海道ツーリング」これって控えめに言って最高すぎませんか?
ちなみに北海道ツーリングあるある「せっかく本州からはるばるやってきたのに、雨が多かった(涙)」この問題も移住しちゃえば「明日は晴れるから北海道ツーリング、ってか今晴れてるから北海道ツーリング」これで簡単に解決です。

移住すれば思い立ったらオロロンライン(僕は家から1時間)

同じく思い立ったら美幌峠(僕は家から4時間)
メリット2:信号・渋滞・人混みが少なく快適
例えば首都圏からスタートするツーリングって、都市部を抜けるまでの信号と渋滞地獄で疲れ果てちゃいませんか?、、、そして現地でも肝心の絶景ロードが渋滞していたり、美味しいものを食べるのに1時間以上待ったりとか、、、俺っちは信号と渋滞と人混みを見るためにツーリングに来たんじゃね〜よ「キィィィ(怒)」ってなりませんか?
少なくても僕が首都圏に住んでいた時は、そんな風に思うことが何度もありました、、、が!これが北海道に移住すると全て解決するんですよね!
確かに札幌や旭川はそれなりに信号や渋滞がありますが、首都圏みたいに超ノロノロ運転が延々と続くなんてあり得ないですし(大抵すぐ終わります)それこそ一度郊外に出てしまえば「信号?渋滞?それって美味しいの?ってか、たまには信号ちゃんに会いたいYO」って感じです。

信号?渋滞?それって美味しいの?
有名な絶景ロードだってハイシーズンでも渋滞とは全くの無縁ですし、むしろ車よりバイクとすれ違う回数の方が多いくらいです。
お昼は現地の有名店でもほとんど待たないですし、仮に週末混んでいたとしても長くて30分位で、1時間以上待つことは滅多にありません。
ってことで北海道に移住、特に郊外に移住すると「信号・渋滞・人混み」とはALL Say Good-Bye、むしろたまに遭遇すると「おぉ、信号の連続とか珍しい、おぉ、渋滞とか懐かしい、おぉ、人混みとか記念写真撮らないと」という風にイベント扱いになります(笑)

ってか、このエリアで僕以外に誰かいますか?(週末の絶景ロードです)

有名店でも待ち時間ZEROの時が多々あり
メリット3:夏以外の北海道も楽しめる
僕は移住する前は「夏の北海道」しか知りませんでしたし、それこそ道民でない限りは多くのライダーもそうだと思います。
バイク雑誌や各種メディアでも9割は夏の北海道しか特集していないので、それ以外の季節に関しては完全にブラックボックスでした、、、が!今となっては秋の北海道が僕の1番のお気に入りだったりします。
これはまさに移住したからこそのメリットで、北海道の四季折々の美しい風景を楽しめるのは本当に贅沢だと思います!

北海道は秋も素晴らしいです!
さすがに冬はバイクで走ることはできないですが、それでも雪解けシーズンは残雪を見ながらのツーリングが楽しめます!
春が来れば辺り一面の菜の花畑の中を走れますし、本州より遅い桜を見ながら走ることもできますし、秋は目の覚めるような紅葉を愛でながら走ることができます。
何より夏以外は本州からの観光客が激減するので、どこに行ってもほぼ貸切状態でツーリングを楽しむことができます。

残雪を見ながらのツーリングは貴重な体験

春は菜の花畑が美しいです!
デメリット1:北海道へ向かう高揚感を味わえない
玄関開けたら北海道ツーリング!このメリットと相反するデメリットが「北海道へ向かう高揚感を味わえないこと」です。
もちろん何時でも気軽に北海道ツーリングができるのは最高ですが、それはある意味「北海道が日常化」されてしまったということでもあります。
待ちに待った出発の日、愛車に荷物を山盛りパッキングして、フェリーに乗り込み明日から始まる旅路に想いを馳せる、、、そんな高揚感を味わえなくなると言ったら贅沢かもしれませんが、現地に住んでいないからこその「北海道へ向かう高揚感」もまた、今となっては北海道ツーリングの大きな魅力だったと思うのです。

よっしゃ!今から北海道へ向かうぜ!という高揚感が懐かしい
僕はフェリーが大好きなので、内地に住んでいたときは「北海道ツーリング=フェリーに乗れる」というのがひとつの楽しみでした。
ちなみに楽しみとは言っても特にすることはないのですが、ただ海を見ながらボ〜ッとしたり、ご飯やお風呂をゆっくり楽しんだり、夕日を見ながら黄昏たり、、、と贅沢な時間を過ごせるのがフェリーの醍醐味です。
そんなフェリーライフが恋しくなったのも、北海道移住のデメリットといえばそうかもしれません(逆に内地に行く時に乗れますけどね)

フェリーと夕日と僕、、、きらり

苫小牧に着岸する時は高揚感MAXです!
デメリット2:冬の間はバイクに乗れない(乗るにはお金がかかる)
皆さんご存知かと思いますが、北海道は冬の間バイクに乗ることができません。
大体11月〜3月(場所によりもっと長い)は積雪や凍結で乗ることができないので、約半年間バイクがお預け状態となってしまいます、、、もちろん冬はスキーとかスノボとか、そういったウインタースポーツを楽しめばいいわけですが、やはりバイク乗りとしてはツライものがあります。
ただし、実は乗ろうと思えば冬も乗れる方法がいくつかあったりしますが、基本的にどれも結構なお金がかかるんですよね、、、

宗谷岬は10月までは行けます(誰もいない貴重な宗谷岬)
北海道の冬のバイク遊びとして代表的なものは「スパイクタイヤを履いて走る」または「スノーバイクに乗る(スキー板とキャタピラ装備のバイク)」などがありますが、どちらも凄く楽しい反面、所有するのはもちろん、レンタルでも相当なお金がかかります。
また、冬に走るなら絶対にハイスペックな防寒ウェア一式が必要になるので(ケチるとやばいです)これを揃えるのにもNeed a lot of Moneyです。
つまり、ある程度お金に余裕のあるライダーなら、むしろ本州では味わえない冬ならではのバイク遊びが楽しめるという観点で「冬でもバイクに乗れる」と言えますが、僕のような庶民にとっては「長期間バイクに乗れない」という単にネガティブ要素だけが目立ってしまいます、、、が!それを差し引いても、やはり北海道という場所がライダーにとって魅力的な場所であることに違いありません(夏は圧倒的に最高)

スパイクタイヤバイクを体験できるアイスサーキット(1日1万円〜)

雪山を走れるスノーバイク(ツアー参加:1日4〜6万円)
移住に関するお金の話
フリーランスの増加やテレワークの急速な普及で、必ずしも都市部に住む必要がなくなってきた今日この頃、、、ということで今「地方移住」が密かなブームになりつつあります。
特にライダーなら目の前がコンクリートジャングルな場所より、ツーリングスポットな場所に住んだ方が幸せになれると思います(あくまで僕の主観です)
とはいっても何をするにも先立つものが必要なわけでして、最後に移住に関するお金の話をしようと思います!
ちなみに今からお話しするのは「首都圏から北海道の地方都市に夫婦2人が移住した場合」の話で、移住先や引っ越しをする時期、家族構成などにより経費は全く異なります。

移住初日の何もないガレージが懐かしい
まずは引っ越しの費用についてですが、首都圏から北海道に「何も考えずにそのまま引っ越し屋さんに依頼した場合の相場」は、、、なんと!30〜50万円となります、、、はい、びっくりしましたよね?目ん玉飛び出ましたよね?、、、でも、これがマジで一般的な相場なんです、、、ぶっちゃけバイクが買えちゃいますよね(笑)
もちろん僕は今も当時もそんな大金は持っていないので、引っ越し業者を一切使わずオールセルフで移住しました!
具体的にはバイクはフェリーの割引を最大限使って、ライダーと一緒に北海道まで移動、家具や家電はフリマアプリで全て現金化して、そのお金で現地で中古品を買う、安く譲ってもらう、タダで引き取るなどでほぼプラマイゼロ、他のものは全部車に突っ込んで、これまたフェリーを最大限安くして移動、、、これでなんと差し引き10万円を軽く下回る偉業を達成しました(節約系きらり)
とはいっても、これは僕のようなプロの節約家の特殊な事例となるので、基本は引っ越し屋さんに丸投げをせず、極力安くする小細工を施した上で「20〜30万円前後」が相場かと思います。

必要なものは現地のリサイクルショップで入手
次に家賃相場ですが、これは必ずしも「地方=家賃が安い」というわけではありません。
例えば僕が移住した砂川市には「砂川市立病院」という大規模な病院があるので、結果として家賃補助の出る看護師さんが多く住んでいるので、不動産としては相場を上げても問題ない=意外と家賃が安くないという状況になっています。
ただし、平均的な部屋の広さは首都圏に比べて広いですし、中にはガレージ付きの物件もあったりするので、そう考えると安いと言えるかもしれません(少なくても小さい1ルームで家賃5万円とかはないです)
ちなみに僕は4LDK+超でかガレージ付きの一軒家を借りていますが、驚くことに家賃は5万円を切っています(実際は無料なんですが、話が長くなるので割愛)、、、実は地方においては下手に賃貸に手を出すより、むしろ一軒家が狙い目で、長年空き家になっている家が沢山あるので、相場よりもかなり格安、条件によっては家賃無料なんて物件もザラに存在します。
なので、移住先の住まいを見つける時は、賃貸と一軒家を両方視野に入れて探すことをおすすめします(一人暮らしで一軒家も貴族な感じで良いかも)

このガレージ付きの4LDK一軒家がまさかの家賃5万円以下
次に生活費全般の話ですが、これも必ず地方に行くと安くなるとは限りません。
例えば食費でいえば移住あるある「近所のおばちゃんが定期的に野菜をくれる」ですが、実はこれはただのイメージで、実際そのような環境にいる人はごく僅かです。
確かに北海道という土地柄、何かしらの際に野菜を貰える機会はありますが、少なくても年に数回というレベルですし、もともと我が家は外食や買ったものを食べることが多いので、正直あまり節約にはなっていません(笑)
むしろライバルが多く価格競争力が働くスーパー、多種多様なファストフード、それこそUberEatsを使える都市部の方が食費が安上がりというケースもあります(うちは完全にそのケース)

田舎のスーパーは価格競争力が働かないので、むしろ割高です(素材は良いです)
水道光熱費に関しては、これも地方だと確実に安くなるというわけではなく、むしろ地元密着型企業や組織がインフラ関係を抑えていると、スーパーと同じ理屈で価格競争力が働かなくなるので、結局は移住前より高くなるケースがあります。
実際、僕の場合は水道料金が移住前の約2倍に膨れ上がって泣いています、、、そして何より北海道の場合は冬の暖房費がなまら高いです!
電気代と灯油代を合わせて毎月2万円以上(かなり節約してる方です)はかかるので、これは非常に痛い出費、、、ですが!その分夏はエアコンいらずなので、結局は移住前と変わらないかちょっと安い程度に収まってはいます。
つまりは、まとめると生活費全般は移住前とそんなに変わらない可能性が高いです(過度な期待はやめましょう)

冬の北海道はストーブ付けっぱなしです(灯油がガンガン減っていきます)
結論:まずはやってみよう!
今回の記事のテーマはズバリ「移住」でしたが、実は僕は移住というワードが大嫌いです(きっぱり)
何故なら世間的には「移住=人生の大きな決断、たった1回のみ、全てを捨ててやる」みたいな感じですが、僕はただ北海道が好きだから「いっそのこと1回住んじゃおうかな♪」とノリで引っ越してみただけです。
だからこのまま永住するかもしれないですし、今度は南国に住んじゃお!と沖縄に引っ越すかもしれないですし、いや!海外に行ったろ!と海外移住をするかもしれませんし、ってか家いらなくね?とバイク移動生活を始めるかもしれません。
だから北海道に限らず、あなたが好きな場所に住んでみたい、目の前がツーリングスポットな場所に住みたい、田舎でガレージ付きの家に住んでみたい、、、などと頭の中に描いているなら「YOU とりあえずやってみなよ!大丈夫、死なないから」
仮に失敗したと思えば元に戻ればいいし、戻れないならそのまま旅に出てもいいんじゃないでしょうか?僕は人生なんてそんなノリでいいと思ってます(最高のきらり)

家から富良野まで1時間(最高)