「新車!新種!新商品! やっぱりスゴかったHAWK11!!」

ライダーの方もライダーになる予定の方もライダーだった方もこんにちは!
MOTOZIP新人ライターのリヨです。
レビュー2回目ですね。前回のレビューはこちら

前回に引き続き今回インプレしていくのはこのバイク!

みなさんご存じHAWK11(ホーク イレブン)です。
かっこいいですね。好きですね。

まあ挨拶もそこそこに、いざインプレッションと参りましょう。

■HAWK11とは

まず簡単にHAWK11とはどんなバイクなのか?
ご説明させていただきます(説明不要ッッッという方は次の章まで飛ばしてください)。

2022年3月に開催された第38回大阪モーターサイクルショーにて世界初公開というセンセーショナルかつ鮮烈なデビューを果たした「HAWK11」


それ以前の情報といえば2月に公開された公式ページの先行特別映像しかありませんでしたから実物を見たときは衝撃的でした。


おそらくですが同じように感じたライダー諸兄も多いことでしょう。

先行特別映像では灯るヘッドライトとウインカーの輪郭と暗闇に潜む肉食獣が如きギラつきを帯びたロケットカウルの二つしか見せてはくれませんでしたよね。

あの日のザワつきは今でも覚えています。

あんなチラ見せおあずけ状態をひと月近くも食らって悶々とする日々を過ごしていたことにも共感を得られると思っています。

先行特別映像と同じページに書かれた、HONDAさん…いやHONDA様のコンセプトを毎日ご飯のおかずにしていた方も多いのではないでしょうか。

『経験豊かなベテランライダーを中心としたお客様に新たな価値観と充実したバイクライフを提供する大型モーターサイクルをコンセプトに開発されました。
軽快な走りをもたらす車体パッケージに流麗なスタイリングを纏わせ、スペックのみにとらわれないモーターサイクルとしての味わい深さを表現。エンジンの鼓動と排気音を存分に感じながら、ワインディングなどでの操る楽しみを提案するモデルとして、お客様の多様なニーズに応えていきます。』

いや、こんな宣言されたらご飯三杯くらい余裕ですって。

要するに「ベテランライダーさんたちを満足させる出来栄えですよ~^^」って公式からアナウンスがあるんですから。


さて。

デビューから半年後の9/29に発売日を迎えた「HAWK11」はどんなバイクなんでしょうか?
大変お待たせいたしました、試乗インプレのほうに移りましょう。

■見た目

実のところ自分はまだ20代なのですが、ロケットカウル自体が珍しく映りました。

ロケットカウルという言葉の響きというか、ロケットカウルといえば一昔前のカフェレーサーかな?という印象のため、流れるような車体のデザインには不意に感じたことがない懐かしさを感じました。

あなや。冬は曙。やうやう白くなりゆく山際に、日を浴びる『ろけつとかふる』、いとおかし。的な感じです。

ですが、この懐かしさの中に現代的なエッジの効いたカウリングや近未来感のあるブルー&シルバーのカラーリングにより、SFチックかつトラディショナルといえばいいのか、とにかく不思議な印象を与えてくれました。

またフレームの線に沿ったタンク・シート・シートカウル・テールランプの造形美がまた素晴らしい。

スポーツモデルとしてはシートがそれほど前掲していないので、全体の形を見たときにかなり地面と平行に見えるんですよね。

そのため、NortonやSR400に代表されるようなオールドルックなバイクに乗っている方にも好まれそうなデザインなのが個人的にはとてもいいと思っています。革ジャン着て乗ったら似合いそうというか。

不肖このリヨ、HONDA様が提唱するコンセプトにもあるベテランライダーには残念ながらまだ入れませんが、年代を問わず乗ることができ、乗り手の個性が出るいいシルエットだと思いました。

ここだけの話、このデザインのために大型免許取るのもアリですよ!

■足つき

今回、足つきモデルをしてもらったのは、小柄だけど細マッチョな会社の後輩K。

女性にも参考になる体格だったのでお願いしたところ、快くOKしてくれました。

ちなみに股下72㎝、つま先ソール厚1.5㎝の靴を履いたゆるふわモテカワ系(死語)男子です。

本人曰く、「HAWK11はシート高が820mmあるのですが、そのかわりシート周りがスリムなため足つきは悪くない」とのことで、これには自分もす。

片足だと結構べったり地面に付いて安定感ありますよね。

足でチョコチョコ動くのはきついかもしれませんが、リヨもKも取り回しは結構楽ちんでした。

■乗ってみた感想

では実際に乗ってみてどうだったか、以下にまとめていきます。

まず驚いたのは車体の軽さ。

見た目に寄らず車両重量214kgと軽めで、重心が高いことによるふらつきはやはり上級者向けか?と思うところがあるものの、リッター越えのパラツインによる軽快な走りは、バイク歴が浅くても深くても楽しめること間違いなしかと思われます。

また、ハンドルはやはりといったところか純正でセパハンとなっていますが、ポジション的にはSSとネイキッドの中間といった感じでしょうか。

全長が2190mmと思ったより長めなせいか、セパハンによる前傾姿勢も相まってシートからハンドルまでの距離が少し遠く感じますが、ハンドル角が緩いためキツさは実はあまりなく、SSのような気持ちで乗るとポジション的に楽に感じるかもしれません。

また程よく前傾姿勢になるので、バランスがいい割にフロントに荷重をかけやすく、車体の軽さと相まってカーブなんかだとヒラリヒラリと倒れてくれます。

重心が高いせいか、個人的には切り返しも楽で好感触でした。

乗る楽しさや操る楽しさに繋げてくれていると感じました。

■モードセレクト機能について

スタンダードモード

ゆったり感が強く出たモード。

なので大型ネイキッドのような低速域でのドコドコした鼓動を感じながら走れるうえ、加速が軽快なため街乗りでもツーリングでもストレスなく走る事ができます。

スポーツモード

加速性能が激ヤバなモード。

SSにかなり近い直進加速性能を感じましたが、電子制御の恩恵に預かり怖さはありません。

先にも書きましたが車体が見た目によらず軽いためヒラヒラと倒れてくれるのでワインディングを楽しんだり、「回す」楽しさ全開のスポーツ走行におススメのモードです。

サーキットとか走ってみたいなと思わされるモードと言ってもいいでしょう。

天(Honda)に二物を与えられたバイクだと感じました。いや本当にすごかったです。冗談抜きで。

レインモード

雨天時など慎重に走りたい時用のモード。

今回、雨天に恵まれず(というと変な表現ですが)レインモードを試す事はできませんでしたが、悪い訳がないと勝手に確信しています。

正直、このモードの時は大人しめも大人しめで、ミドルクラスといわれても納得するようなライディング感でした。

それでもミドルクラスくらいのパワーで、かつ程よい安全性能があるっていうんだからすごいですよね。

ユーザーモード

名前の通り、ユーザーが自由に各種設定を組み替えて自分の好きなように走れるモードです。

会社の後輩Kは超過激なセッティングにしたりして遊んでいましたが、これを見ているあなたはマネしないでください。

モードセレクト画面がございませんが。。。

■気になった点

それでもやっぱり全てを満たしてくれるバイクはなかなか存在しないものですね。あまり言いたくはないのですが、ありのままを伝えるのがインプレッションというものだと思いますので、気になった点を箇条書きでお伝えしていきます。

ミラーの見づらさ

HAWK11はヘッドライトステーというかフレームからミラーが生えているのですが、それが意外と見づらい位置に来ます。

で、多分これ、社外ミラーに変えようとするとロケットカウルを一度外さないといけないのではないでしょうか。

怖くて触れませんでしたが、もし違っていたらごめんなさい。

まあ正直、これに関しては仕方のないことではありますね。

昔の偉い人も言っていました。『おしゃれは我慢』、至言ですね。

足を降ろすとステップが足に当たる

これはあくまで自分の場合ですが、ちょうどいい位置に足を下ろすと脛とふくらはぎの間にステップが刺さります。

SSというかレーサーレプリカって、結構こういう感じに突き刺さるステップ多いですよね。

そういう意味でいうとSSっぽさをより強く感じるバイクでした。

車体全長が長めのため、押し引きなどの取り回しに少し違和感がある

現代のSSに慣れた人は特に違和感を持たれるかもしれません。

上記しましたが、HAWK11の全長が2190mm に対しYZF-R1が全長2055mm、Ninja 1000が全長2100mmなので実際100mm程度しか変わらないのですが、特にそう感じました。

まあアメリカンと比べたら雲泥の差ですし、違和感があるだけで取り回しそのものは楽ですが。

ミラーはココよ。
ステップはみえますでしょうか?

上記、3点が個人的に気になるところでした。
ミラーに関しては自分がこの位置のミラーが初体験だったので見づらかったのですが、3点とも慣れてしまえば!オーナーになっちゃえば!どうって事ない些末事ですね。

■総評という名の個人的な感想

ご理解いただける方も少なくないと思われますが、リッターバイクともなると排気量が大きいため、ギアを変えたりアクセルをしっかり回す機会が少なかったりします。

スポーツ走行や高速道路で走る以外、アクセルを大きく開けたり5~6速に入れる事がまずない、というかほぼないので、一般道で性能を使い切ることは至難の業でしょう。

でもこのHAWK11ではレッドゾーンが8000回転からなので、他の大型バイクに比べると回す事ができますし、細かくギアチェンジを刻むことができるので、性能を余すことなく発揮しつつも走れる楽しさがあります。

モード切替/ユーザーモードの調節に始まり、操る楽しさが多く詰まっているのでシーンや気分によって様々な楽しみ方ができるところも最高です。

特に現代装備の一つ、モード切り替えで乗り味が全く違うバイクに変貌する点は言わずもがな。

まさに“走りの楽しみを忘れない大人のバイク”いや、それ以上のバイクだと自分は思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

面白いと思っていただけたら、よろしければ前回のレビューもご覧になっていただけると嬉しいです。

また、お逢いしましょう~~~~~